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ティア・リフレインに捧げる
第2章 引き裂かれた純白のドレスからのぞく柔肌は……
「ぐぷぷぷぷぷっ……暴れろ、暴れろ、そのほうが毒の巡りが早くなる」
「くっ……ふうっ……ん、ああ……」
「ぷはあっ! どうだ……俺の毒汁は……甘い甘い、夢を見させてやるよ」
ようやく口を放した魔物は、そう言うと、長くて赤い三角形の舌をダラリと伸ばし、ティアの首にできたふたつの小さな刺し傷を舐めた。
「ひゃあううっ!」
意外な事に、それはむず痒く疼く傷跡に心地よいものだった。思いがけない快感の不意打ちにティアが目を丸くする。
(え……今のは……なに?)
「ン……どうした? 何を驚いているんだ?」
「お……驚いてなどいません! き、気持ち悪かっただけです!」
「気持ち悪い? 本当か? 気持ち良かった、の間違いじゃないのかな?」
「馬鹿を言わないで下さい! どうしたらこんなことで気持ち良いなどということがあるのですか!」
「そうかあ? おかしいな……この俺の牙は獲物をうっとりとした気分にさせる成分を分泌するんだが、効き目がなかったのかな?」
「なっ……」
(……なんですって!)
「くっ……ふうっ……ん、ああ……」
「ぷはあっ! どうだ……俺の毒汁は……甘い甘い、夢を見させてやるよ」
ようやく口を放した魔物は、そう言うと、長くて赤い三角形の舌をダラリと伸ばし、ティアの首にできたふたつの小さな刺し傷を舐めた。
「ひゃあううっ!」
意外な事に、それはむず痒く疼く傷跡に心地よいものだった。思いがけない快感の不意打ちにティアが目を丸くする。
(え……今のは……なに?)
「ン……どうした? 何を驚いているんだ?」
「お……驚いてなどいません! き、気持ち悪かっただけです!」
「気持ち悪い? 本当か? 気持ち良かった、の間違いじゃないのかな?」
「馬鹿を言わないで下さい! どうしたらこんなことで気持ち良いなどということがあるのですか!」
「そうかあ? おかしいな……この俺の牙は獲物をうっとりとした気分にさせる成分を分泌するんだが、効き目がなかったのかな?」
「なっ……」
(……なんですって!)