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ティア・リフレインに捧げる
第4章 浅黒い褐色の肌と、濡れたピンクの舌の淫猥なコントラストが……
「カネはいつものように、な。儂はこれから出仕じゃ。また面白いものが入ったら頼むぞ」
そう言ってシヂは商人と奴隷女を残して部屋を後にした。
(それにしても……)
と、先ほどまで責めていた奴隷女の体を思い浮かべる。野性味のある肉体とその痴態。珍しい肌の色、髪の色。この国の女にはない一風変わった魅力を持つ顔の造作。感極まった時に発せられる異国語の喘ぎ。
(……もう少し、興奮できるかと思ったが……どうも物足りぬものだな)
奴隷商に、女は要らぬと言ったのは、正直な所であった。金を惜しんだわけではない。