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ティア・リフレインに捧げる
第4章 浅黒い褐色の肌と、濡れたピンクの舌の淫猥なコントラストが……
実際、奴隷女など、その気になれば選りすぐりの一級品を百人囲ったとて困らぬだけの財はある。
しかし、そういった女にはもうそれほど心を動かされることはなくなってしまっているのだった。
それが例え異国情緒豊かなあの南国産の珍しい美女であったとしても。
(儂の心を震わすにはもっと……)
もっと特別な女でなくてはならない。
地上で味わうことのできる贅沢はほとんど味わい尽くした自分にとって、そんな女とはどのようなものなのか、シヂには思いつかなかったが、それもまた天下国家と同じかそれ以上に、彼にとっては重大事なのであった。