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ティア・リフレインに捧げる
第4章 浅黒い褐色の肌と、濡れたピンクの舌の淫猥なコントラストが……
強きにつき、弱きを倒し、利用できるものはその価値がなくなるまでしゃぶりつくす。
宰相というの今日の地位があるのは、日和見と謗られようとも愚直に守り続けたその信念のおかげであることを、シヂはよく理解していた。
ティア王女の威徳とアレイオの威光の前に諸国が平伏し従う未来。
(まだまだこれからよ……まだまだ登り詰める……この国も……儂も!)
夜を徹した後の少々浮かれた感覚に身を任せ、年に似合わぬ若々しい野望を滾らせる。
しかし、上機嫌での出仕は飛び込んできた城からの急使によって破られた。
「申し上げます! ティア王女が再びさらわれました!」
「なあっ……なんじゃとおおっ!」