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ティア・リフレインに捧げる
第4章 浅黒い褐色の肌と、濡れたピンクの舌の淫猥なコントラストが……

「先ほど自室より姿を消されているのが発見され……」

「しっ、親衛隊は何をしておった! アレイオ……アレイオは何をしておるのだ!」

「昨夜の警備はこれまでの倍の体制をとっていたとのこと。アレイオ殿は配下を率いて姫の捜索に向かわれました」

「バカタレがあああああっ!」

 平手で張り倒され、シヂの前で伝令の兵士が尻餅をつく。

(なっ……なんたるっ……)

 煮え繰り返るこの腸を引き摺り出してアレイオの首を絞めてやりたい。

「あのエセ勇者めっ……警護もロクにできずに何が親衛隊長か! 青二才っ! 薄ら低能の寄生虫がっ!」

 その怒りは、地べたに転がされた気の毒な伝令を何度蹴りつけても収まることはなかった。
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