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ティア・リフレインに捧げる
第4章 浅黒い褐色の肌と、濡れたピンクの舌の淫猥なコントラストが……
「いや、時が惜しい……こうしている間にも姫様は……」

 案の定の反応。

 ティア王女のこととなると人が変わる。

 親衛隊長の職責からすれば当然のことではあるが、オルフィーンは、アレイオがそうなのは他に理由があるからだと信じていた。

 長いつきあいなのだ。

 魔王の討伐のときでも、こんなに必死な顔を見せたことはなかったではないか。

(アレイオ……私は貴方のことのほうが心配なのよ)

 前回の救出行ではかなりの無理をした。

 つきとめた魔窟に群れをなす魔物たち。

 その只中に我を忘れたかのように突入していったアレイオの後ろ姿。

 そして、ようやく帰還した昨夜は自ら警護の任にあたり、おそらく一睡もしていないに違いない。

 いかに超人的な強靭さを持つ勇者とて、疲弊していないはずがなかった。
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