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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
「何段だ?」
「87段です。」
途中に踊り場のようなスペースがあり、切り株の簡単な椅子と灰皿が用意されていた。
ハルトは煙草に火を着けた。
「こんなもんが用意されてるってことは、まだ半分くらいなんだな。」
「そうかもしれませんね。アタシ、自分で持ちますから…」
「転がって下まで…
んあ、見えね〜よ。落ちたら大変だろ?」
階段は曲がっているし、真っ直ぐな斜面でもないので、入口の案内板は全く見えなかった。
逆に宿の明かりもまだ見えない。
「すげぇ秘境だな。」
「そ、そうですね。ハルト、テレビで見て決めたんじゃなかったんですか?」
「入口の案内板と、階段を何段か上がるシーンと玄関と料理と風呂…
上手くカットされてたんだな。」
「そ、そうでしょうね。」
「さて、行くぞ。ちゃんと数えろよ。」
「は、はい…」
「今いくつだ?」
「170です。」
「あと少しだ。」
「175、176、177、177段でした。
ハルト…ありがとうございました。」
「いや、お礼とお仕置きは体でしてもらうからいいよ。」
「えっ…」
階段を上がっても庭があり、その奥に玄関が見えた。
「こんばんは〜」
「ようこそお越しいただきました。」
女将が出迎えてくれた。
「87段です。」
途中に踊り場のようなスペースがあり、切り株の簡単な椅子と灰皿が用意されていた。
ハルトは煙草に火を着けた。
「こんなもんが用意されてるってことは、まだ半分くらいなんだな。」
「そうかもしれませんね。アタシ、自分で持ちますから…」
「転がって下まで…
んあ、見えね〜よ。落ちたら大変だろ?」
階段は曲がっているし、真っ直ぐな斜面でもないので、入口の案内板は全く見えなかった。
逆に宿の明かりもまだ見えない。
「すげぇ秘境だな。」
「そ、そうですね。ハルト、テレビで見て決めたんじゃなかったんですか?」
「入口の案内板と、階段を何段か上がるシーンと玄関と料理と風呂…
上手くカットされてたんだな。」
「そ、そうでしょうね。」
「さて、行くぞ。ちゃんと数えろよ。」
「は、はい…」
「今いくつだ?」
「170です。」
「あと少しだ。」
「175、176、177、177段でした。
ハルト…ありがとうございました。」
「いや、お礼とお仕置きは体でしてもらうからいいよ。」
「えっ…」
階段を上がっても庭があり、その奥に玄関が見えた。
「こんばんは〜」
「ようこそお越しいただきました。」
女将が出迎えてくれた。