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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
ハルトはトランプ自体全くやったことがないという。
とりあえず神経衰弱を説明した。

「それゲームになるのか?」

「とりあえず、やってみましょう。」


「しばらく開くまでは単調だな。」

「あっ…さっき7でましたよね。」

アタシが二枚目に初めて被るカードを出した。

「ふふん。」

ハルトは違う数字を開ける。

「あっ…2も確か…」

ハルトは2も7も揃え次を開ける。

その次もと続き、開けていないカードになるまで取られてしまった。

「ハルト…記憶力いいですね。」

アタシがカードに手を伸ばす。

「ルリ、そこハートのキングで、さっきもルリそこ開けた。違うところにしなよ。」

「ハルト?競争なんですから教えちゃ…」

「だって色んなところ開けないと進まないだろ?」

「はい…」

ハルトは全部の場所を必要ないマークまで覚えているようだった。


別のカードを開けるとハルトが見ていそうなカードを開けてみる。

「やっと取れました。」

「やっぱりゲームになりそうにないな。」

ハルトは楽しそうに言う。

結局ほとんどのカードをハルトに取られて終わった。

「よし、洞窟探検いくぞ。」

タオルだけを持ってハルトが部屋を出た。
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