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堕散る(おちる)
第30章 step30 二十四段目…入社式…1階
「ルリ、何がいい?」

ハルトがファイルを開くと色んなデリバリーのチラシがあった。

「ここにはキッチンはありますか?」

「ないよ。それに要らない。ここに居るのはあと2日だけだから…」

やはりハルトは多くを語らない。
ここがどういう役目をして機能してるとか、
具体的な仕事の話など…

ここに住み込みするのかと思ったけどそうではなさそうだ。

「ほら、選んで?」

私はパスタとスープを選びハルトがピザと肉料理を選んでいた。

珈琲が出来上がりハルトが入れてくれた。

「あの…珈琲、ここでも淹れていいですか?」

「必要ない。明日からはそんな暇ないから…」

そう言われても明日のスケジュールを聞く気になれなかった。

珈琲を飲む間、ハルトは無言でパソコンに向かっていました。

ビィー〜

家の呼び鈴ではなく、警告音のような音がして、ハルトがドアにいきワゴンを運んでくる。

「夕飯届いたよ。ルリ。」

食事用のテーブルはなく、ソファーに座りローテーブルに料理が置かれて食事した。

「ハルト、今何時ですか?」

「ルリ、今何時かって情報必要?」

「いいえ。」

「だよね、ここ時計ないし。」
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