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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「美味いな、こんな美味いつまみなら、酒が進むぞ。
毎晩作ってくれ。」

「作るなんて…ただ盛り付けただけです。」

「じゃあ、君と一緒に呑むから美味いのか?」

とにかく王様はご機嫌でワインはすぐに一本空いてしまった。

「もう一度、風呂に入るかな。君はどうする?」

「ワタシはいいです。メイドは呼ばないんですか?」

「ああ、別に自分で出来るし、わざわざ呼ぶまでもない。」

「あ、あの…お背中流しましょうか?」

「君がそうしたいなら、頼もうか。」

「じゃあ、是非そうさせてください。」

何か出来ることで返したい。オードブルの支度もそうだが、
王様にしてもらってばかりだから、出来ることでお礼がしたかったのだ。

王様の後についていき、バスルームに入る。王様が風呂椅子に座り、待っている。

「頭は洗いますか?」

「いや、いい。」

王様がシャワーを浴びて、前側を洗う。そしてスポンジを手渡された。

ハルトとお風呂に入ることを思い出していた。悪戯をしたり、子供みたいなハルトを…

「ん…頼むよ。」

「あ、はい。」

また、ぼうっとしてしまった。
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