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堕散る(おちる)
第11章 step11五段目…視覚(4)
「空に浮かんでるみたい」


「そういえば、ルリ、
リサが今どうしてるか教えようか」

アタシは、ハルトがリサさんと連絡をとっていることに嫉妬して、

「いいです。」

断った。

ハルトが立ち、何かをベッドにばらまいた。

アタシは起き上がり、それを見る…沢山の写真。

どの写真もリサさんは裸に首輪だけつけて、
女性に虐げられている。

首輪にチェーンをつけられ犬のように引き摺られた写真。

女性のハイヒールを這いつくばってなめている写真。

他も全て目を背けたくなるようなものばかりだった。

「…酷い」

ハルトが笑う。

「良くみてごらんよ、リサの表情」

ハルトに手渡された写真。とても酷い仕打ちをされているのに、リサさんは、その女性を愛おしそうに潤んだ瞳で見つめていた。

「リサはね、女同士の関係だけが欲しいんじゃないの
サナエに支配されて初めて生き甲斐がわかる。
主に服従することを快感と感じる女なんだよ
まあ依存性かな」

依存、アタシもハルトに依存している…愛ではなく、居場所としてハルトの側にいるだけではないか…
不安になる…

「それでね、昨日サナエから連絡が入って、リサの様子を見に来て欲しいって」

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