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堕散る(おちる)
第16章 step16十段目…二人きりの休日
此処に人が泊まることなどない…
というより、俺が人と泊まったことがない…

眠れず明け方にホテルから帰るということはあったけど…

ルリとなら眠れるかも…
そう思って、泊まるようにしたが…


「ハルト…眠れそうにないですか?」

「いや、眠れなかったら、どうしようかと…」

「そしたら、アタシも起きてます…
眠くなったら寝てますよ…」

抱えられてベッドに下ろされた流れで、腕枕されていた…

「くっついてもいいですか?」

「俺、知らないうちに引き剥がしてるかもよ?」

「アタシも蹴っちゃうかもしれません…」

「ルリ…おいで…」

腕枕していた腕で引き寄せられ、ハルトの胸に頭を乗せる。
背中を撫でられる…

アタシだって、好きな人と肌を合わせて眠るなんて初めてで、ハルトの綺麗な顔や、逞しい胸が、こんなに近いのは緊張する。眠れるのだろうか…

「明日はどう過ごそうかな…」

ハルトの胸に顔を埋めているので、ハルトの顔が見えない…

優しく撫でてくれている手がゆっくりになる…


「ハルト…朝一番にブランコ漕ぎにいきましょ?」



「ハルト?」


胸に口づけする

反応がない…


アタシもハルトの温かさに眠気は限界で、いつの間にか眠っていた…

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