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堕散る(おちる)
第16章 step16十段目…二人きりの休日
「朝ご飯何?」

「公園から帰ってきたら決めます。」

「ご飯もブランコもルリにする」

駄々っ子なハルトに服を着せて、無理矢理公園にいく…

また、下着を着けないならという変な条件が付いた。


エレベーターの中で、ハルトに時間を聞く。確か、エントランスに時計があったはず。

「8時ころ」

「もっと細かくわかるんですか?」

「たぶん7:55すぎ」


エレベーターが止まりエントランスに出る。

時計は7:58を指していた。
「凄い、なんで判るんですか?」

「この時計は2分進んでるから、今、56分だよ。」

「どうして?」

「内緒…
癖だから、15分単位でくぎられるの…」

何となくあまり言いたくなさそうだった。


「ルリは何で、ご飯前にブランコ行きたいの?」

「子供とかが、まだ来てなさそうだから…」

「もう乗れるから格好わるくないと思うよ?」

通勤で駅に向かう人がいる。

Tシャツに短パン、ワンピースとは言えないドレスを着たアタシ達は、可笑しくないだろうか…

「手を繋いでもいいですか?」

ハルトは返事もなく、アタシの手をとり繋いでくれた。

「ルリ、遠慮しなくていいんだよ?
ルリは遠慮しすぎ…」

ギュ…ハルトの手を握る。

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