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堕散る(おちる)
第16章 step16十段目…二人きりの休日
「クリーニングシューター」

「ドレスは?」

「籠に入ってて、クリーニング屋がとりにくるよ?」

まだ覗いている…

「途中でつっかえたりしないんですか?
ここ30階ですよ?」

っぶ、ブハハー

ハルトが初めて大笑いするので、思わず振り向いた。

アハハっ

ハルトが既に裸になっていて、それに驚いた。
お腹と口に手を当てて、アタシの顔をみて、また笑う。

アハっ…あははっ

「ハルト、そんなに可笑しいですか?」

涙を拭いたら、まだ笑ってるハルトに腹が立ってきた。

「だって…ッハハ…ルリ、穴が1階まで繋がってると思ってるんでしょ?」

「違うんですか?」

「この下の階と同じ穴を使ってると思ってる?」

「違うんですか?」

「30階分の服を入れたら、そりゃ、詰まるよね〜
ッハハ
誰のかわからないしっ
てか、1・2階の人は、開けたら満杯で入れられないかもね?」

「そっ、そうですねっ
あっ、わかりました!」

せっかく笑いがおさまってきたのに、また、とんでもないこと言いそうだな…

笑い過ぎて出た涙を拭きながら、口を押さえて耐える。

「階ごとに、穴の位置が違って、これはハルト専用なんですね!」

っぶぁははっ

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