この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
堕散る(おちる)
第20章 step20十四段目…秋
「おっ…これも…」
「社長、またのご来店を…」
「追い出すのかよ」
「いえ、社長に長居されると店ごと買われそうで…」
「それもいいね。」
「また、新作がでたらご案内しますね。」
こうしてようやく店を出る。
ハルトは、店を買おうかなと独り言をいい、鼻歌を歌っている。
「ハルト…次の用事は何ですか?」
「卵を買って帰る。夕飯の材料も…」
「へ…?
何か時間の決まった用事があるんじゃないんですか?」
「昼飯までに買い物して料理するのに時間足りないじゃん。
午後はファッションショーあるし、」
「出かけるなら外でランチじゃダメですか?」
「出かけないよ。
ルリがショーやるんだよ。
帰ったら、もう出かけない。家でゆっくりしたいでしょ?」
「そうですね。」
途中のアタシのショーが気になったけど、
普段ゆっくり会えない分、家でハルトといたいのは同じだったので返事した。
「昼はオムライス、夜はハンバーグだからね。」
「子供のメニューですね。」
「ああ、子供の頃、リクエストしてみたかったものだから…」
もうハルトの過去を蒸し返す話題になっても、悲しい表情はしないことにした。今取り戻せばいいのだから…
「社長、またのご来店を…」
「追い出すのかよ」
「いえ、社長に長居されると店ごと買われそうで…」
「それもいいね。」
「また、新作がでたらご案内しますね。」
こうしてようやく店を出る。
ハルトは、店を買おうかなと独り言をいい、鼻歌を歌っている。
「ハルト…次の用事は何ですか?」
「卵を買って帰る。夕飯の材料も…」
「へ…?
何か時間の決まった用事があるんじゃないんですか?」
「昼飯までに買い物して料理するのに時間足りないじゃん。
午後はファッションショーあるし、」
「出かけるなら外でランチじゃダメですか?」
「出かけないよ。
ルリがショーやるんだよ。
帰ったら、もう出かけない。家でゆっくりしたいでしょ?」
「そうですね。」
途中のアタシのショーが気になったけど、
普段ゆっくり会えない分、家でハルトといたいのは同じだったので返事した。
「昼はオムライス、夜はハンバーグだからね。」
「子供のメニューですね。」
「ああ、子供の頃、リクエストしてみたかったものだから…」
もうハルトの過去を蒸し返す話題になっても、悲しい表情はしないことにした。今取り戻せばいいのだから…