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堕散る(おちる)
第20章 step20十四段目…秋
妄想が先走りを促し、早くも滑りを良くする。

ルリは目を瞑ってしまっているが、唇が震え擦り込まれる快感を享受しているようにも見える。


マシュマロに突っ込んだらこんな感じなのかな…
角度的に無理のある自身が、律動で暴れていた。

ここまできたら放ってしまいたい。その願望しかないが、それを耐えて言う。

「最後に今日のに戻って…」

ゆっくりと最後に1往復させるのを赤い顔でルリが見つめていた。

欲の為に何でもする、生きる原動力はそれにしかない。

完全に天を仰ぐ自身を見ながら、ルリが出てくるのを待った。

紫の蜘蛛の巣にはルリが知らないセットがある。
全面に小さな蜘蛛の巣がちりばめられたストッキングと、ガーターベルト、そして本体の蜘蛛がついたチョーカー。

ガーターベルトの留め具も天井から垂れ下がるような蜘蛛になっている。

ルリがその白い肌に似合わないケバケバしい紫に身を包み現れた。

「またソファーに登って跨がって…」

後頭部を掴み口づけする。トロンとしたルリの口から銀糸が渡り、まさに蜘蛛のようだった。

「この下着のテーマって、女性は蜘蛛に囚われているのかな…
それとも主である蜘蛛なのかな…」
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