この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬
「ルリ、心残りのないよう食べた方がいいよ。」

さっきまであんなことをしていたのに平然としているハルトに驚いた。

もうハルトのことを考えなくていいよう、ハルトの一部になってしまいたい。

「ルリ、このお茶も買って帰ろうね。」

「へっ?」

「ルリ珈琲そんなに好きじゃないでしょ?」

「っえっ?」

「珈琲タイムにルリはこのお茶飲んだらいいよ。
俺も飲むし…」

正直珈琲の味がわからない。ミルクと砂糖の味しかしないものを飲んでいた。

ハルトが、一度も言ったことがないのにそれに気付いていたことに驚いた。

「そうでしょ?」

「あ、薫りは好きですけど、じつは味は良くわかりません。」

「そうだよね。
せっかくなら好きなものを選んでいったらいいよ。
ルリは何でも我慢し過ぎるから、」

アタシはハルトにそこまで気にかけてもらえるだけで十分だった。

楽しくて幸せで…こんなでよいのだろうか…

ハルトの誕生日なのにアタシの方がいいことだらけで…

「ルリ?もう満足した?」

「はい、十分いただきました。」

愛嬌のある店員さんがレジまで案内してくれる。

ハルトが二人前のタピオカミルクを買っていたのは気になったが、キンモクセイのお茶やピータンを買って店を出た。
/1415ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ