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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
「ハルト、その袋なんですか?」
「いいのいいの」
ハルトはかなり大きなビニール袋を口を開くようにして持ち歩いている。
花びらが落ちてくるのをそれで受け止めているのだ。
先ほどより人も増えて、すれ違う子供が興味深そうに見ている。
ハルトは全く気にせず、桜の樹の下を通り花びらを集めていた。
「なんで桜って一瞬なんだろうね。」
行動とは裏腹に切なく言いながら…
「さて、お楽しみの弁当だな。」
ゆっくりと一本一本の樹を見ながら回り元の場所に戻る。
シートはピンク色に変わっていた。
ハルトは、端に置いていた椅子を真ん中に移し、荷物からテーブルを出している。
「凄く本格的ですね。」
「いや、時間がなかったから、ガスコンロとかバーベキューセットは用意出来なかった。」
テレビの大規模な花見の宴会のシーンの見すぎだ。音声なしで見てるから、見たままを真似たかったらしい。
「二人だけだし、充分ですよ。」
「来年までに用意するから、今度は盛大にやるよ。
鍋とバーベキューは欠かせないから…」
言いながら缶ビールとノンアルの飲み物を並べていた。クーラーバックを買ったらしい。
「いいのいいの」
ハルトはかなり大きなビニール袋を口を開くようにして持ち歩いている。
花びらが落ちてくるのをそれで受け止めているのだ。
先ほどより人も増えて、すれ違う子供が興味深そうに見ている。
ハルトは全く気にせず、桜の樹の下を通り花びらを集めていた。
「なんで桜って一瞬なんだろうね。」
行動とは裏腹に切なく言いながら…
「さて、お楽しみの弁当だな。」
ゆっくりと一本一本の樹を見ながら回り元の場所に戻る。
シートはピンク色に変わっていた。
ハルトは、端に置いていた椅子を真ん中に移し、荷物からテーブルを出している。
「凄く本格的ですね。」
「いや、時間がなかったから、ガスコンロとかバーベキューセットは用意出来なかった。」
テレビの大規模な花見の宴会のシーンの見すぎだ。音声なしで見てるから、見たままを真似たかったらしい。
「二人だけだし、充分ですよ。」
「来年までに用意するから、今度は盛大にやるよ。
鍋とバーベキューは欠かせないから…」
言いながら缶ビールとノンアルの飲み物を並べていた。クーラーバックを買ったらしい。