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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
「かんぱーい。
この桜の卵焼きどうなってるの?」

「明太子を混ぜて冷ます時に型をつけて…」

「美味い。ちらし寿司は海老で桜かぁ。」

周りにもちらほら家族連れがお弁当を広げているが、数倍の場所を占領しているアタシ達を見ている。

やはりハルトはお構い無しで喜んでいる。

楽しい。あんな風に子供を連れて来れたら、もっと楽しいだろう。

「ねぇ、このゼリーはどうやって作ったの?」

「食べて考えてみてください。」


ルリの弁当は美味しい。それは分かりきったことだが、今日のは所々に桜が象られていた。

全部が気になったが、ゼリーなら作れるかもしれない。だから聞いてみた。

淡いピンクのゼリーの中に、桜の形の何かがちりばめられている。
てっぺんにも同じものがあるのだ。

「このおっぱい、乳首が桜だね。」

思ったことを言ったが、ルリは顔を真っ赤にして怒っている。

とりあえず、乳首を抉って食べてみた。

「ん〜フルーツとわかったけど、何だか分からない。」

「桃ですよ。」

もう一つ食べると桃の香りがした。

「周りのピンクのゼリーは何?」

「アセロラジュースです。」

「そうか、でも上手くてっぺんに乳首来てるね。」
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