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第24章 step24十八段目…春

｢てっぺんじゃないんですよ。プリンのキャラメルと同じですよ。｣

｢そうか、型の一番下にするんだな。｣

｢そうなんですけど、ゼリーの上に桃が浮かんでしまうので、フルーツを入れて少しゼリーを入れる。

固まったらゼリーとフルーツを入れて、また固まるのを待つんです。｣

｢じゃあ、５回くらい待って、少しずつ入れたの？｣

｢そうです。｣

｢それは手間がかかるな。おかげで凄く綺麗なのが出来たね。｣


ハルトはデザートには凄く関心があるみたい。

｢色んなジュースと色んなフルーツで出来ますから、今度やってみますか？｣

｢うん、やってみる。｣


｢そろそろ帰ろうか。｣

お弁当箱を片付け、ハルトがテーブルなどを片付ける。アタシたちの居た跡がシートに残る。

居た所だけ薄いピンクで周りは濃いピンクになっていた。

花びらを払おうとするとハルトに止められる。

｢溢さないように集めて、持って帰るんだから。｣

｢は、はい。何に使うんですか？｣

｢いいこと、内緒。｣

ハルトが真面目な表情で言う。

とりあえず、溢さないよう静かにたたみ集めていく。
それを先程の袋に大事そうに入れていった。

潰さないように空気を入れて袋を閉じてバックにしまう。