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背後偏愛サロン
第1章 とまどい
 ――か、髪の毛……くらいなら……
 前回は身体のどこにも触れられることはなかった。
 ――これくらいなら……これくらいなら……
 しかし、たとえ髪の毛だけだからといって――
 見ず知らずの男性に、身体に触れさせてよいものだろうか?

 ふと夫――和真の姿が思い浮かぶ。
 和真は今ごろ、会社で仕事をしているはずだ。
 詩織も、家事は全部きちんとこなしている。
 自分が働きに出ていない分、家事については和真の手は一切煩わせないようにしている。

 今日だって、家事をおざなりにしてここに来ているわけではない。
 夕食も朝のうちに全て下ごしらえを終わらせてきた。
 掃除も、洗濯も。
 買い物は、帰りに済ませるつもりだ。

 こんなのは――
 不倫じゃない。
 なら、どうして指輪を外してしまうのか?
 和真に不満が全くないわけではないが、百パーセント満足できることなどこの世にはないと思う。
 経済的にも十分恵まれている方だろう。

 あえて、おおむね満たされているその境遇を忘れたくて指輪を外すのか?
 それとも『会員』に人妻だと思われたくないから?
 彼らの妄想を邪魔してしまうから――?
 そこまで彼らのことを考えているだろうか――?
 考えているのは、『自分』のことだけでは――?

 ファァァァッ……
 ファァァァッ……

 いつの間にか、男性の息づかいが下から聞こえてきている。
 詩織の後ろにしゃがんだのだろうか。

 突然、布地が尻を這っていくのを感じた。
 ――あっ……!
 男性が詩織のスカートをめくったようだ。
 ――そんな……!
 詩織は思わず声を上げそうになったが、手で口を押さえて必死にそれを止めた。
 声は絶対聞かれたくない。
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