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背後偏愛サロン
第2章 渇き
和真は乳首を舐めている間中、ずっと指の腹で詩織のクリトリスを回し続けている。
かなり長い時間され続けているので、乳首もクリトリスも、少し痛くなっている。
それでも詩織はいつも、何も言わないようにしている。
長い時間動かしていれば、指先も舌先も疲れるだろうし――。
夫が、一生懸命に詩織を気持ちよくさせてくれようとしているのは、伝わってくる。
それが嫌だとは思ってない。
全く気持ちよくないわけでもない。
ただ――
渇く。
身体の内側も、下腹の芯も、渇いてしまう。
和真に悪いと思えば思うほど、渇いていく。
決まって週一回、土曜の夜に、和真はこうして詩織とセックスする。
そこには――
抑えたくても漏れ出てしまうような、『オスの息づかい』は、ない。
詩織の左の乳房が、和真の手でそっと揉まれた。
――この次、は……
詩織は、自分から両脚を少し開いた。
和真はそれに気づく様子もなく、詩織の両脚をつかんで大きく開かせた。
ゆっくりと、夫のペニスが膣の中へと入ってきた。
コンドームはつけない。
十分に濡れてはいないために、膣に入ってきた物の感触に詩織は顔をしかめそうになった。
詩織は横を向いて枕を自分の顔に押し当てた。
中で動くペニスとともに、和真の冷静な呼吸が聞こえる。
詩織は下に手を伸ばし、恥骨あたりを押さえるふりをして指先をクリトリスに当てた。
指がなるべくペニスに当たらないように、クリトリスを少し引っ張り上げる。
詩織はクリトリスに指を当てさりげなく回した。
――ごめんなさい……
詩織の身体は膣の中の刺激を何も感じず、クリトリスを回す感触だけを受け取る。
「んんっ……」
枕の中で声を漏らす。
――ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……
かなり長い時間され続けているので、乳首もクリトリスも、少し痛くなっている。
それでも詩織はいつも、何も言わないようにしている。
長い時間動かしていれば、指先も舌先も疲れるだろうし――。
夫が、一生懸命に詩織を気持ちよくさせてくれようとしているのは、伝わってくる。
それが嫌だとは思ってない。
全く気持ちよくないわけでもない。
ただ――
渇く。
身体の内側も、下腹の芯も、渇いてしまう。
和真に悪いと思えば思うほど、渇いていく。
決まって週一回、土曜の夜に、和真はこうして詩織とセックスする。
そこには――
抑えたくても漏れ出てしまうような、『オスの息づかい』は、ない。
詩織の左の乳房が、和真の手でそっと揉まれた。
――この次、は……
詩織は、自分から両脚を少し開いた。
和真はそれに気づく様子もなく、詩織の両脚をつかんで大きく開かせた。
ゆっくりと、夫のペニスが膣の中へと入ってきた。
コンドームはつけない。
十分に濡れてはいないために、膣に入ってきた物の感触に詩織は顔をしかめそうになった。
詩織は横を向いて枕を自分の顔に押し当てた。
中で動くペニスとともに、和真の冷静な呼吸が聞こえる。
詩織は下に手を伸ばし、恥骨あたりを押さえるふりをして指先をクリトリスに当てた。
指がなるべくペニスに当たらないように、クリトリスを少し引っ張り上げる。
詩織はクリトリスに指を当てさりげなく回した。
――ごめんなさい……
詩織の身体は膣の中の刺激を何も感じず、クリトリスを回す感触だけを受け取る。
「んんっ……」
枕の中で声を漏らす。
――ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……