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背後偏愛サロン
第2章 渇き
 ……ぁ……ぁ……
 愛海の声が、詩織の中でよみがえる。
 ……ぁ……ぁ……
 ……ぁ……は……ァァッ……
 ……ハァァッ……
 ……ハァァッ……!

 愛海の声はいつしか『サロン』で浴びる『オス』の息づかいに変わっていた。
 詩織は目を開けた。
 そして和真に背を向け、手を伸ばし棚のスマホを取った。
 ゆっくりとメールを打つ。

 「ん……」
 和真が声をあげる。
 詩織は慌ててスマホを布団の中に入れた。
 和真はそのまま眠っている。
 詩織はスマホを布団の中から外に出して続きを打った。

 しかし詩織は、結局メールの送信ボタンを押さず、全部消してスマホを棚に戻した。
 その後、両手の指先をそっと自身の股間の方へと伸ばしていった。
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