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背後偏愛サロン
第3章 誘い
詩織は床に座り込むと、ためらうことなくゴミ箱のティッシュを片っ端から広げていった。
そして、嗅いだ。
違う。
床に放り出す。
またゴミ箱から取り出す。
嗅ぐ――
詩織は一心不乱にその作業を続けた。
ゴミ箱の中からティッシュがなくなった。
床には乱雑に広げられたティッシュが散乱している。
そのうちいくつかから――かすかに『オス』の匂いと酸っぱい匂いがした。
散らばった紙くずの前で、詩織は座り込んだまましばらく放心していた。
※ ※ ※
深夜、ベッドの中で詩織は、和真にクリトリスを指で回されながら左乳首を舐められていた。
いつもの土曜の『儀式』だ。
ピチャッ。ピチャッ。ピチャッ。
愛海が廊下を隔てて反対の部屋に居るというのに、和真はいつもと変わらず音を立てている。
もしかしたら、今、愛海が壁や扉の向こうでそっと聞き耳を立てているかもしれない。
が、詩織はそれでも構わないと思った。
本当は――
和真に身体を触れられたくもなかった。
それでも詩織は我慢した。
確かめるためだ。
たとえ今日すでに射精してしまったとしても、和真は絶対に『予定』を変えはしない――実際、詩織の思った通りだった。
和真はいつも通り、次に右の乳首を舐め、『気持ちいい?』と聞いてきて、そしてペニスを膣に入れてきた。
詩織はすぐに和真が十分勃起していないことに気づいた。
それでも、和真は一生懸命腰を動かしている。
どこか、焦っているかのようだ。
詩織は、自分の指を股間に持っていくことはしなかった。
じっと、和真にされるがままになっていた。
そして、嗅いだ。
違う。
床に放り出す。
またゴミ箱から取り出す。
嗅ぐ――
詩織は一心不乱にその作業を続けた。
ゴミ箱の中からティッシュがなくなった。
床には乱雑に広げられたティッシュが散乱している。
そのうちいくつかから――かすかに『オス』の匂いと酸っぱい匂いがした。
散らばった紙くずの前で、詩織は座り込んだまましばらく放心していた。
※ ※ ※
深夜、ベッドの中で詩織は、和真にクリトリスを指で回されながら左乳首を舐められていた。
いつもの土曜の『儀式』だ。
ピチャッ。ピチャッ。ピチャッ。
愛海が廊下を隔てて反対の部屋に居るというのに、和真はいつもと変わらず音を立てている。
もしかしたら、今、愛海が壁や扉の向こうでそっと聞き耳を立てているかもしれない。
が、詩織はそれでも構わないと思った。
本当は――
和真に身体を触れられたくもなかった。
それでも詩織は我慢した。
確かめるためだ。
たとえ今日すでに射精してしまったとしても、和真は絶対に『予定』を変えはしない――実際、詩織の思った通りだった。
和真はいつも通り、次に右の乳首を舐め、『気持ちいい?』と聞いてきて、そしてペニスを膣に入れてきた。
詩織はすぐに和真が十分勃起していないことに気づいた。
それでも、和真は一生懸命腰を動かしている。
どこか、焦っているかのようだ。
詩織は、自分の指を股間に持っていくことはしなかった。
じっと、和真にされるがままになっていた。