この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
背後偏愛サロン
第3章 誘い
 詩織は床に座り込むと、ためらうことなくゴミ箱のティッシュを片っ端から広げていった。
 そして、嗅いだ。
 違う。
 床に放り出す。
 またゴミ箱から取り出す。
 嗅ぐ――
 詩織は一心不乱にその作業を続けた。

 ゴミ箱の中からティッシュがなくなった。
 床には乱雑に広げられたティッシュが散乱している。

 そのうちいくつかから――かすかに『オス』の匂いと酸っぱい匂いがした。
 散らばった紙くずの前で、詩織は座り込んだまましばらく放心していた。

    ※  ※  ※

 深夜、ベッドの中で詩織は、和真にクリトリスを指で回されながら左乳首を舐められていた。
 いつもの土曜の『儀式』だ。

 ピチャッ。ピチャッ。ピチャッ。
 愛海が廊下を隔てて反対の部屋に居るというのに、和真はいつもと変わらず音を立てている。
 もしかしたら、今、愛海が壁や扉の向こうでそっと聞き耳を立てているかもしれない。
 が、詩織はそれでも構わないと思った。

 本当は――
 和真に身体を触れられたくもなかった。
 それでも詩織は我慢した。
 確かめるためだ。

 たとえ今日すでに射精してしまったとしても、和真は絶対に『予定』を変えはしない――実際、詩織の思った通りだった。
 和真はいつも通り、次に右の乳首を舐め、『気持ちいい?』と聞いてきて、そしてペニスを膣に入れてきた。

 詩織はすぐに和真が十分勃起していないことに気づいた。
 それでも、和真は一生懸命腰を動かしている。
 どこか、焦っているかのようだ。
 詩織は、自分の指を股間に持っていくことはしなかった。
 じっと、和真にされるがままになっていた。
/84ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ