この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
背後偏愛サロン
第4章 放ち
はあっ……はあっ……
精液と尿が同じ穴から出るのがいまだに不思議だったが、和真ではない男根から『液体が出る』というだけで、身体が反応を始めてしまっている――。
水を流す音が聞こえた。
少し自分を落ち着かせようと詩織が静かに深呼吸した時――
コン――
思いがけず扉から聞こえたその音に、詩織の全身がびくついた。
コン――
まさか。
コン――
無関係の男性が用を足しに来ただけだと……
コン――
思ったのに……!
コン――
ノックは止まった。
五回。
間違いない。
今度は、詩織の番だ。
軽く握った右手が震えてきた。
迎え入れたら、それこそ逃げ場はない。
なのに――
今の詩織には不安がなかった。
むしろ、逃げ場なんてない方がいい。
いっそ、監禁されたって――
コン――
詩織は、ゆっくりと内側から扉をノックした。
コン――
扉に向かって背中を向ける。
コン――
三回目を叩くと、手探りで扉の留め金を外した。
背後で、そっと扉が開き、『オス』の気配が中に入ってきた。
詩織の身体は硬直し、両手はももの横で勝手に指先までまっすぐ伸び、直立していた。
まるで叱られて立たされている小学生のようだ。
入ってきた男性は静かに扉を閉め、留め金を掛ける。
かすかに鳴るカチャリ……という音が、詩織には『もうお前は逃げられないんだ』という宣告のように聞こえた。
精液と尿が同じ穴から出るのがいまだに不思議だったが、和真ではない男根から『液体が出る』というだけで、身体が反応を始めてしまっている――。
水を流す音が聞こえた。
少し自分を落ち着かせようと詩織が静かに深呼吸した時――
コン――
思いがけず扉から聞こえたその音に、詩織の全身がびくついた。
コン――
まさか。
コン――
無関係の男性が用を足しに来ただけだと……
コン――
思ったのに……!
コン――
ノックは止まった。
五回。
間違いない。
今度は、詩織の番だ。
軽く握った右手が震えてきた。
迎え入れたら、それこそ逃げ場はない。
なのに――
今の詩織には不安がなかった。
むしろ、逃げ場なんてない方がいい。
いっそ、監禁されたって――
コン――
詩織は、ゆっくりと内側から扉をノックした。
コン――
扉に向かって背中を向ける。
コン――
三回目を叩くと、手探りで扉の留め金を外した。
背後で、そっと扉が開き、『オス』の気配が中に入ってきた。
詩織の身体は硬直し、両手はももの横で勝手に指先までまっすぐ伸び、直立していた。
まるで叱られて立たされている小学生のようだ。
入ってきた男性は静かに扉を閉め、留め金を掛ける。
かすかに鳴るカチャリ……という音が、詩織には『もうお前は逃げられないんだ』という宣告のように聞こえた。