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背後偏愛サロン
第5章 貢ぎ
 愛海までは一メートルもないくらいの距離だ。愛海が顔を通しているカーテンが視界を限定させ、愛海の後ろの男性も、部屋の様子も、見ることはできない。
 詩織がはっきりと見えるのは愛海の顔と、彼女の腹あたりから下の姿だけだ。
 愛海からも同じだろう。

 愛海は、確実に身体に送り込まれてくる快感とともに、詩織の視線にも翻弄されているような表情をしている。
 詩織から何を言われるのだろう、と待ち構えているようにも見える。
 愛海は両手を手すりに拘束されたまま、やや腰を後ろに突き出している。
 時おり、愛海の腰がほんの少し左右に跳ね、それに合わせてプリーツスカートの裾がはためく。
 脚がやや内股気味になり、ふるふるっ……と小刻みに揺れている。
 詩織は、自分の抱える秘宮の奥から、ぞくっとした甘黒い渦が広がるのを感じた。

 その時、愛海のタイツが男性の手によってショーツごとスカートの中から滑るように下ろされた。
 詩織の目の角度からはスカートに隠れて愛海の股間は見えないが、白く瑞々しいむき出しの太ももが見えた。
 そして、タイツと一緒にひざまで中途半端に脱がされたショーツの真ん中には――
 愛海の、滴った蜜が輝いていた。
 スカートの中でむき出しになっている愛海の尻は、どんな様子なのだろう?
 張りのある桃尻が『オス』を誘うようにかすかに震えているのか。

 男性の手が、愛海の腰をつかんで後ろに引っ張る。
 愛海の後ろに見える男性の足下に、脱げたスラックスが無造作に落ちたかと思うと、愛海の手が力いっぱい拳を握った。
 「ふあぁ……ぁっ!!」
 愛海が抑えきれずに声を出した。
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