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背後偏愛サロン
第5章 貢ぎ
 愛海の腰が前後に動いている。というより、後ろから打ち込まれる力に尻と腰を押されている。
 男性が、彼の肉棒を愛海の花弁に鉄槌のごとく突き入れ、出し入れを始めたのだろう。
 詩織の全身に震えが駆け抜ける。
 愛海は目を固くつむって声を必死に抑えながら、その快感を受け入れている。

 詩織は、静かにささやくように言った。
 「……カズくんよりよっぽどいいでしょ?」
 愛海は目を見開いた。
 そして愛海は詩織から目をそらせ、花弁に何度も出し入れされる悦楽に翻弄されながらも、それが顔に出ないようにしたいのか、また固く目を閉じた。
 後ろから突かれて、愛海の身体の揺れは頭まで伝わっている。

 詩織は右手を伸ばし、揺れている愛海のあごをつかんで自分の方を向かせた。
 「んぐっ……」
 うっすらと愛海は目を開け、ささやくように言った。
 「……おとなの人と、んあ……っ……したかった、のっ……」
 詩織は、手に力を入れて愛海のあごを強く挟む。
 愛海が、快楽と苦痛とが混じった顔を見せる。
 「き、興味本位、だったのっ……おねえちゃ……ん、はぅっ……」
 「……私はね、簡単にはそんな台詞言えないのよ? この先、ずっと」
 「ご、ご……めんなさい……」
 愛海がそう言い終わる前に、詩織は力任せに愛海の頬を平手打ちした。
 「ぅぶっ!!」
 一瞬愛海の顔が横向きになりカーテンの穴から離れた。しかし愛海はすぐに揺れるカーテンの穴に顔を入れて戻した。
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