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その瞳に…
第24章 嫌悪と恐怖
んふ~と笑いながら、絵麻もイチゴシェイクを飲み始める。

こういったからかい方は、絵麻と由美はとても似ている。

絵麻は調べるという事が好きな為、必要がない限り自分の胸に秘め、調べ切ったら興味が無くなり、次にいくタイプ。

一方由美は、それを元に相手で遊ぶタイプだ。

(この二人がタッグ組んだら、最悪かも…)

舞奈は、二人はなるべく会わせたくない、と思った。

「まあ、最近の舞奈は明るくなったから、良かったけど」

友人の言葉に、舞奈はえ?と顔を上げる。

そこにあるのは、とても優しい笑みを浮かべた絵麻の顔。

「あんたさ、昔っから、何かどっか冷めてたとこあんじゃん。それが、何か最近変わったからさ。あの人のお陰で、満たされたのかね。良かったじゃん、良い人に会えて」

絵麻の言葉に、舞奈は胸が熱くなる。

絵麻は、舞奈に空いていた胸の隙間に気がついていた
。けれど、今までそんな事にも触れず、ずっと見守ってくれていた事に、舞奈は嬉しくなる。

「絵麻…ありが…」

「まー、でも腹黒の印象は変わんないけど」

お礼を言おうとする言葉に、絵麻の言葉が被り、舞奈はガクッと力が抜ける。

辛気臭いのが嫌いな絵麻の、これも優しさだろうと、舞奈は無理矢理思うことにした。


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