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その瞳に…
第29章 大人と子供
先ほどと同じ場所に戻り、落ち着いた舞奈を見て、大河は舞奈の頭をぽんぽんと叩いた。
「前も言ったけれど、僕は昔も今も男には興味ないから安心しなさい」
舞奈は、取りあえず大河がそっちの道に一度でもいっていない事が解り、コクンと素直に頷いた。
「で、僕も薄々は気がついていたけれど、先輩もそうだったみたいでね。それから、先輩と色々な話をするようになったんだ」
その時を懐かしんでいるのだろうか、大河は少し遠くを見つめながら柔らかい表情で話す。
「先輩はすでにこっちで仕事を見つけていてね。卒業後は昼は会社に行き、夜はSMクラブで働き始めたんだ。先輩は中々優秀だったみたいでね、去年今いる店舗の店長をまかされる事が決まったから、会社も辞めてそっちの道一筋になったんだ」
「その先輩は、完全に・・・その、ゲイ、なんですか?」
舞奈にも、啓介というゲイが身近にいる為、あまりそう行った事には抵抗は無いが、そんなにゲイが多く存在するのが不思議でもあった。
「そうだよ。彼はすぐに堕ちる女性よりも、中々堕ちない男性の方が好きらしい」
どう言う意味なのだろう?と舞奈は疑問に思ったが、取りあえず大河の話が終わるまでは聞かないでおこうと思った。
「ちなみに、成滝のとこの栄子もそこの姉妹店に勤めててね。彼女とは先輩を通じて知り合ったんだ」
「え?じゃあ先生は栄子さんともお知り合いなんですか?」
大河の口から、呼び捨てで栄子と出てきた事に、舞奈は少しだけ嫉妬を覚えたが、前からの知り合いならばしょうがないと、嫉妬心をコクンと心の奥に飲み込んだ。
「ああ、栄子を成滝に紹介したのは僕なんだよ」
「え?成滝さんもそっちの趣味があるんですか!?」
「前も言ったけれど、僕は昔も今も男には興味ないから安心しなさい」
舞奈は、取りあえず大河がそっちの道に一度でもいっていない事が解り、コクンと素直に頷いた。
「で、僕も薄々は気がついていたけれど、先輩もそうだったみたいでね。それから、先輩と色々な話をするようになったんだ」
その時を懐かしんでいるのだろうか、大河は少し遠くを見つめながら柔らかい表情で話す。
「先輩はすでにこっちで仕事を見つけていてね。卒業後は昼は会社に行き、夜はSMクラブで働き始めたんだ。先輩は中々優秀だったみたいでね、去年今いる店舗の店長をまかされる事が決まったから、会社も辞めてそっちの道一筋になったんだ」
「その先輩は、完全に・・・その、ゲイ、なんですか?」
舞奈にも、啓介というゲイが身近にいる為、あまりそう行った事には抵抗は無いが、そんなにゲイが多く存在するのが不思議でもあった。
「そうだよ。彼はすぐに堕ちる女性よりも、中々堕ちない男性の方が好きらしい」
どう言う意味なのだろう?と舞奈は疑問に思ったが、取りあえず大河の話が終わるまでは聞かないでおこうと思った。
「ちなみに、成滝のとこの栄子もそこの姉妹店に勤めててね。彼女とは先輩を通じて知り合ったんだ」
「え?じゃあ先生は栄子さんともお知り合いなんですか?」
大河の口から、呼び捨てで栄子と出てきた事に、舞奈は少しだけ嫉妬を覚えたが、前からの知り合いならばしょうがないと、嫉妬心をコクンと心の奥に飲み込んだ。
「ああ、栄子を成滝に紹介したのは僕なんだよ」
「え?成滝さんもそっちの趣味があるんですか!?」