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その瞳に…
第32章 ~モノローグ5~
僕が安堵の息を吐くと、先輩はそれを見逃さずニヤニヤした笑いに変わる。
『まあ、あいつも災難だったよな。お前の彼女に手を出そうとするなんて。でお前がここまでやるんだ、それだけ大事って事だろ?どんな子なんだ?』
先輩は身を乗り出して楽しそうに聞いてくる。
成滝と良い、そんなに僕に彼女が出来る事が楽しいのだろうか。
・・・まあ、今まで彼女に対してなにがあっても動く事のなかった僕が、こうやって色々な人を頼ってるのを見れば、皆珍しくてからかいたくもなるのだろう。
『可愛い子ですよ。とても、ね』
僕が笑顔で答えると、先輩はふ~んと少し不満げな声を上げながら乗り出した身を戻す。
『何だ、俺には紹介してくれないのか?その子は』
ムスっとした顔の先輩に、僕は苦笑いをするしかなかった。
『違います。時期が来ればちゃんと紹介させて貰いますよ。ただ、あの子はまだ高校生なので、下手に連れ出す事が出来ないんですよ』
僕の返答に先輩はそれじゃ、しょうがないか、とぼやく。
『まあ、そのうち会わせてくれよ。じゃ、俺はそろそろもう一人と交代の時間になるから、いくわ。日曜日に結果の連絡するよ』
そう言って、先輩は立ち上がり、僕もよろしくお願いしますと再度念を押し、店を後にした。
『まあ、あいつも災難だったよな。お前の彼女に手を出そうとするなんて。でお前がここまでやるんだ、それだけ大事って事だろ?どんな子なんだ?』
先輩は身を乗り出して楽しそうに聞いてくる。
成滝と良い、そんなに僕に彼女が出来る事が楽しいのだろうか。
・・・まあ、今まで彼女に対してなにがあっても動く事のなかった僕が、こうやって色々な人を頼ってるのを見れば、皆珍しくてからかいたくもなるのだろう。
『可愛い子ですよ。とても、ね』
僕が笑顔で答えると、先輩はふ~んと少し不満げな声を上げながら乗り出した身を戻す。
『何だ、俺には紹介してくれないのか?その子は』
ムスっとした顔の先輩に、僕は苦笑いをするしかなかった。
『違います。時期が来ればちゃんと紹介させて貰いますよ。ただ、あの子はまだ高校生なので、下手に連れ出す事が出来ないんですよ』
僕の返答に先輩はそれじゃ、しょうがないか、とぼやく。
『まあ、そのうち会わせてくれよ。じゃ、俺はそろそろもう一人と交代の時間になるから、いくわ。日曜日に結果の連絡するよ』
そう言って、先輩は立ち上がり、僕もよろしくお願いしますと再度念を押し、店を後にした。