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その瞳に…
第39章 Christmas
 「あの、これ・・・クリスマスプレゼントです」

 大河の目の前に、おずおずと舞奈はプレゼントを差し出す。

 それに一瞬だけ大河は驚いた顔を見せたが、すぐに優しい笑顔に戻り、嬉しそうにプレゼントを受け取った。

 「ありがとう。開けてもいいかな?」

 その言葉に、舞奈は無言でコクンと頷く。

 自分が選んだプレゼントにどんな反応をするのか不安な舞奈は、下を俯いたまま梱包を開ける音に耳を立てる。

 「・・・ああ、凄く好きな色だ。ありがとう、舞奈」

 その言葉に、舞奈は不安げだった表情をぱっと明るくさせ、顔をあげる。

 「良かったです。男の人にプレゼントなんて初めてだから、不安で」

 舞奈は照れながらも小さく微笑む舞奈に、大河はクスリと笑いを溢す。

 「そうか。じゃあ、これでも君の初めてを貰ったって事だね。嬉しいよ」

 「っ―――――――――!!!!!!!!!?」

 その言葉に、舞奈は声にならない叫びと共に、全身を真っ赤に染め上げる。

 体を重ねている時とは違う、甘い中にある意地悪さに舞奈は言いようの無い恥ずかしさに見舞われる。

 「せ、先生なんか、いつもと違います!!!」

 自分に甘い事は知っていたが、こんな風な甘さは無かった様に思えた舞奈は、心臓のドキドキが落ち着かず、クッションをぎゅぅっと抱きしめ顔を埋める。

 「そうかい?それだけ君からのプレゼントが嬉しかったんだよ」

 カタンと大河が立ち上がる気配がするが、舞奈は心臓が落ち着かずにクッションに顔を埋めたままでいると、ふと横から大河の声が聞こえる。

 「舞奈、顔をあげて」

 大河に言われ、まだ心臓が落ち着いていないが、舞奈はおずおずと顔をあげる。

 と、横から大河の腕が伸び、首筋にほんのりつめたい感触が当たった。

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