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その瞳に…
第3章 本性
カフェ&バー『エゴイスト』は、一見普通の店だが、夜の常連客はマスターに気に入られたり、紹介で来ると自分の性癖とあったパートナーを見つけてくれる場所でもある。

店で行為したりする事は禁じられて居るため、特殊なお見舞いクラブのようなものだ。
そこに大河が紹介で出入りしている…舞奈は気になる事をマスターに聞いた。

「先生は、もうパートナー見つけてちゃってますか…?」

マスターは少し考え、答えた。
「いや。二回ほどパートナー女性を紹介したけど、その場限りっぽいよ」

その回答に舞奈はほっとする。

「ちなみに、その先生の性癖って?」


啓介がマスターに問いかける。

「いや、さすがに個人情報なんだが…」
「舞奈の好きな人なんだから、それくらい良いじゃん‼」

啓介に問い詰められ、マスターは観念して答えた。舞奈もそれはかなり気になった為、心の中で啓介にお礼を言った。

「…M女を探してるみたいだよ」
「…………!?」

M女、つまり大河はサドという事だ。
舞奈は体が疼いた。

(じゃぁ、やっぱり初めて会った時の感覚は間違いじゃないんだ…)

大河な滅茶苦茶に犯されたい、そう思ったのは、大河のサドの部分に反応したからだ、と舞奈は思った。

(先生の全てで…)

犯されたい…
想像しただけで、濡れてきたのがわかった。

「と、言うか、その先生、今店に来てるよ」
「えっ!」

マスターはスタッフルームのドアを少し開ける。舞奈はこっそりと店を確認するが、死角になってるのか大河は見当たらない。

「マスター、こっそり店、見に行っちゃ駄目?」

チラっとマスターを見る、啓介もそう思ってくれたのか、マスターを袖をツンツン引っ張っていた。

「…こっそり、カウンターからな…」

マスターは深いため息をついたが、それでも許可してくれた。
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