この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ただそこに君がいた
第2章 いつからか
『いいかげんさぁ、脱げば?袴。』
『……さっきからそれ、セクハラだからね。』
『げへへ〜お嬢ちゃん脱いでよ〜ハァハァ』
『キッッモ!!何なのその変態面ッッ!』
笑い声もシャワーにかき消える。狭い扇状を二人で共有してるから、自然と体は近くなって。てか、もうほぼくっついてるよーなもんだけど、特に嫌な感じはしないな。一夏もまあ、平気っぽいし………って、そうでもないか?オレ、パンツだしセクハラだし変態面だしな。
『……ねぇ、ホントに脱いでいい?肩重くなってきちゃった。』
『だから言ってんだろ。服着たままじゃ、ちゃんとあったまれねーって。』
『うん…じゃあバスタオル貸してくれる?巻くから。』
『はぁ?今さらかよ。風呂くらい、散々一緒に入ってきただろーが。オレらの仲なんだし、それくらい遠慮すんなよ♪』
『いつの話引っ張り出してきてんのよ、この変態ッ!いいから早く取ってきてっ!』
アハハ。まぁさすがに見せてくれねーか。一緒に風呂入ったとか、幼稚園の頃の話だしな。…うん、別に、あえて一夏の裸が見たいとかじゃねーし。見れたらラッキー位の話だったわけで。