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ただそこに君がいた
第2章 いつからか
『ほれよ。』
『うん、ありがと。』
『……(じ──)』
『……だからッ見んな!』
オレの視線に焦る一夏に笑ってから、椅子に座った。ついでだし、今日の分の風呂を済ましてやろーと思いついたんだ。
『おれシャンプーするわ、それなら文句ねーだろ?こーしてさ、背中向けてる間に脱いじゃってよ。』
『……とか言って、盗み見ない?』
『ないな。ペチャパイに用事ねぇ……イッテ!!』
当然か。天誅!とでも言いたげに、一夏は思いっきり頭をはたいてきた。それでも大人しく背を向けて座っていると…モソモソ音が聞こえ出す。やれやれ、やっと言う事きいたか…変に気を緩めて、オレもシャンプーを開始する。