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元セフレの上司が帰ってきた
第1章 日常
(みたいな~。じゃねーし…参ったな…)

「スゴい偶然ですね。あっ。金子さん。原本、すみません。ありがとうございました。」

「あっ、いえいえ」

(ぎこちなさすぎる…)

「そういえば、専務なんだったの?」

「あぁ。明日わかるみたいです」

「内々なんだね」

(さすが鋭い先輩…)

「さゆりさぁ。今ね。今度皆で、飲みに行こうって話してたの。」

(冗談でしょ…勘弁して)

「もう誘うなんて流石ですね~」
「明日どう?さゆり、空いてる?」
「え?明日は…また、今度、誘ってください」
「いつなら空いてる?」
「う~ん。手帳みてみますね」

(ヤバイ。本気だ…)

佐伯もケイスケも無言のまま、ご飯を食べていた

先輩とゆうかちゃんが、ジャニーズの話で盛上がり始めている頃、私も食べ終わり、喫煙所に足を向けていた。
あまりに二人が盛上がっていたので先輩に声をかけるタイミングを掴めないまま、席をたった。

後ろからケイスケがきて、誰もいない喫煙所のドアを閉めた。
「大丈夫?」
「ビックリしたけど、大丈夫。ケイスケは?」
「大丈夫。だけど、ゆうかちゃんがくるとは…」
「私もそこにビックリ…まさに、みどり先輩マジック(笑)」
「(爆)まさに!てかさ。佐伯…お前のこと、超見てたから。きをつけろよ。」
喫煙所の扉が開いた

「さゆり~。なんで先に行くのよ~。」
先輩が入ってきた。と思ったら、佐伯、ゆうかちゃん も続いて、はいってきた。

「え?全員、喫煙者?」

「そうだよ。置いてかないでよ」

「すみません…知らなかった…」

佐伯が隣にくると、ケイスケの視線が強く感じるのがわかった。

先輩が佐伯に話しかけ始め、
ゆうかちゃんが、ケイスケと良いムードを醸し出している。
私は、ひたすら壁に向かって、煙をはいていた。

午後も、めまぐるしい忙しさに追われ、気がつけば18:00を過ぎていた。先輩の姿も見当たらない。

(明日も早いし、帰ろ…)

電車に揺られ、辿り着いた駅から
いつもの帰り道。
代わり映えしない景色の中、一人暮らしのマンションにゴールイン。
テーブルにバッグを置いた瞬間
スマホが鳴った。

ケイスケからだった。

「お疲れ」
「お疲れ様」
「家?」
「うん。家だよ」
「話せるかな?」
「…うん…電話なら…いいよ」
「わかった。話して」
「(笑)何聞きたいの?」
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