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元セフレの上司が帰ってきた
第2章 切り離せない過去
目覚めが良すぎて、メイクも捗る朝を迎えるのは
何年ぶりだろうか…
スーツもいつもより、丈の短いものを選んだり髪型をアレンジしたり…
下着をほどきやすいものに変えたり完全に龍崎さん色になっていた

「さゆり?」
「あっ。佐伯君。おはよう~」
「おはよう。昨日、すげぇ。キレイだな。って思ったけど、今日も、キレイだな。どうしたの?」
「え?なんかいつもキレイじゃないみたいな言い方じゃん(笑)」
「いやいや。そうじゃなくて。カラダのラインがたまんないほど出てるスーツだし、谷間、見えすぎだし首とか、マジでヤバイ」
「え?だめ…かな?」
「ううん。すげぇ、いいんだけど、俺以外には見せてほしくない格好つーか…」
「(笑)大袈裟ね」
「今日、昼休みさ。あの森林いこうよ」
「だめ。誰がみてるか分からないし、新しい上司、厳しくて…休みずれるかもしれないし」
「龍崎さん?かなりやり手なんだってな。オーラすげーよな。」
「うん。ついていけるか不安」
(本当は、息ぴったりだけどね)
「さゆりなら、大丈夫だよ。」
「がんばる」
「おはよう~」

ケイスケがエレベーター待ちに加わった

「おはよう」
「金子?」
「え?」

佐伯がケイスケの様子に違和感を感じていた

「どしたの?金子?」
「いや…別に」
(ケイスケ…どうしたんだろう…まさか、ゆうかちゃんのこと、知ったとか?)

エレベーターが、くると一気に満員になる流れを無言で流されながら目的の階で、各々、解放されるのを待つ

「じゃ。」

それぞれ、自分の持ち場へいく

「さゆり~おはよう~昨日、忙しそうだったから、声かけなかったの。ごめんね」

先輩が遠くから距離を縮めながら話しかけてくる

「オハヨ~ございま~す」
「やだ~。今日のスーツいいじゃん」
「久しぶりに取り出して着てみました(笑)」
「いい!いいよ!あっ。朝礼だね」

繰り返される朝の習わし
(今日も会議室かな…早く会いたい)
deskに戻ると龍崎が近寄ってきた
(あっ。きた)
「中谷さん。新しくメンバーになる広瀬君です。
広瀬君は、主に僕の助っ人サイドでお願いしようと思ってます。で、中谷さんの助っ人をね。前部長に吟味して頂いて、いくつか候補を頂いてね。一番、優秀で、僕も仕事したことある信頼がある人を呼んだから。今、引き継ぎしてから来ると思うから、待っててくださいね。」



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