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元セフレの上司が帰ってきた
第2章 切り離せない過去
(危なかった…)

龍崎が金子と広瀬に話しかけている

「リラックスできたか?」

「はい。すみません。広瀬がガッチガチッで(笑)」

(セフレだった二人が話してるってなんか変な感じ)

「広瀬、中谷さんのファンらしいですよ」

「金子さん。言わないでください。って…」

広瀬が赤面している

(なんか…気まずいし)

「中谷さん、可愛いもんな」

「俺もファンになろうかな~」

(なんなの。この二人…あんなに沢山、しといて二人とも、どうかしてる)

「仕事…しづらいんですけど…(笑)」

小さな会議室を部所としてる部屋では、3人の男の笑い声は、低音に大きく響いていた

何もないように静かに黙々と各々、仕事を進め、定時のチャイムが鳴ると、龍崎がまた、明日と仕切って帰り仕度を始めていた。
3人も、すぐに仕度を始め、四人でエレベーターへ向かった。

「ケイスケ~」

カン高い声で可愛いシルエットがケイスケに近づいてくる。
ゆうかちゃんだった
一緒に帰る様子でエレベーター待ちに加わる。
広瀬は、スマホをひたすらいじっていて、龍崎は
相変わらず、ドンと構えた様子でエレベーターを待っていた。

龍崎と広瀬は、地下2階に。
ケイスケと、ゆうかちゃんは地下1階に車を停めてるとかで、電車通勤の私のだけ1階で降りた

社員入口をでて、まだ、明るい外に夏の空気を感じていた

駅に向かう途中の横断歩道で信号待ちしていた

(長いんだよな…この信号)

クラクションが二回鳴った

(うるさい)

「さゆりちゃん!!」

(え?また?)

田坂先輩だった

「どうしたんですか?」

「信号、変わっちゃうから早く乗って」

「え…でも…」

田坂先輩の後ろの車が、怒ってクラクションを鳴らしている

「ほら。早く」

助手席のドアを開けられ、手招きしている

(乗っちゃった…もう…なんでこうなるんだろ)

「ごめんね」
田坂先輩が後ろの車をバックミラーで気にしている

「いえ…どうして、ここに?」

「いやさ。さゆりちゃん、連絡くれなさそうな気がして、会社に行ってみようかな?っておもってさ」

「え?」

「取引先じゃん。だから通してくれるかな…って」

「なんで?仕事じゃないですよね?」

「そうなんだけど。せっかく再会したのにさ。」

「…あの…駅で降ろしてください」
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