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元セフレの上司が帰ってきた
第2章 切り離せない過去
「へ?だって。。。来てくれて…どのくらい待っててくれたの?」

「いや。いいんだ。どうかしてた」

「ケイスケ…コーヒーでもどう?」

「いや…帰るわ」

「そう……なんか…ごめんね。」

「やったのか?」

「何よ。急に…」

「やったのか?って聞いてんだよ」

「こ……わい…よ…ケイスケ…どうしたの?」

「ごめん。」

「ヤッパリ。コーヒー飲んできなよ。一度、落ち着いたほうが良いよ」

ドアを開けると、無言でケイスケが靴を脱ぎ、リビングに入るなり、ジャケットを脱いで、頭をかきむしっていた

コーヒー メーカーの音だけが鳴り響いて
会話できる空気ではなかった。

(ケイスケ…どうしたんだろ…)

やっとコーヒーができて、テーブルに出すと
静かに飲み始めていた

(何話そう…)

「美味しい」

「でっしょ~!!この豆は、なかなか、手に入らないんだからね!!特別だよ(笑)」

「さゆり…ごめんな」

「ううん。私こそ、心配かけて…ごめんね。」

「あの男って、初めての…その…サッカー部のやつの兄貴だろ…」

「……」

「初めて、目覚めた相手……って言ってた奴なんだろ?」

「……うん」

「目的は1つしかねぇだろ…あんな男の車になんで乗ってるんだよ」

「ごめん。」

「した…のか?」

田坂のクンニが脳裏を駆け巡る…

(なんて言ったらいいんだろ…)

「ケイスケ…大丈夫だから」

「したのか…」

「してないよ。もう!!なんか、最近、ケイスケ変だよ。前は、誰といたって気にもしなかったのに、セフレじゃなくなった途端…なんか…ねぇ。ゆうかちゃんと何かあったの?」

「いや…ねぇよ。なんか嫌なんだよ。お前が誰かと…」

「(笑)なんか…付き合いそうな男女みたいな会話じゃん。そんな気ないくせに…ゆうかちゃんと今日デートだったはずだよね?」

「もう一杯、コーヒーくれる?」

「あっ。いいけど…」

「俺、なんか変だよな。ごめんな。」

「ううん。ゆうかちゃんと仲良くね」

「うん。これ飲んだら行くわ」

「うん。」

(良かった。普通になった…)

「そうそう。明日、講習の資料、決めない?」

「あっ。そうだね。来月には、入りそうな感触だったよね」

自然に仕事の話になっていて、そのまま、違和感なくケイスケは帰っていった
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