この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
元セフレの上司が帰ってきた
第1章 日常
縄をほどき、驚くほどスピーディーな身支度を
こなし、エレベーター前に二人並んで見上げていた

「52階まで、いつ、あがってくるんだろ…都会に本社があることで不便なことがあるとは…(笑)」

「確かに(笑)」

52階に現れた箱は、静かに私たちを日常に運んでく

汚れた世界とは無縁という顔をし続ける日常へ
降りていく

「ねぇ。さっきのデジカメ貸して」
ケイスケの手から私の手へデジカメが移る

「あっ!なんで、消しちゃうの?マジで!?」

「さっきは本能むき出しでしたこと。今は幸を目の前にして、こんなのがどこかで、バレたら、おしまいだよ。理性に逆らわず従いなさい」

「なんか…俺…や…」
ケイスケが言いかけた瞬間、日常の扉が開いた

背中越しにデジカメを返し振り返ることもないまま
いつもの朝が始まる中に静かに溶け込んでいった

いつもと変わらない光景
幸い今日は、大きい会議の資料作成担当になっていて、やることが山ずみ。
集中してれば、今朝の別れなんて忘れてしまえるだろう。と思っていた。

まっすぐ伸びる廊下を会議室までひたすら
歩いていた。
視界にケイスケとゆうかちゃんの姿が入りこみ
まっすぐ、行くはずだった廊下を気づくと右折していた。

(あたし。何やってんだろう。真っ直ぐいかなきゃ行けなかったのに。なんで?ただのセフレなのに。なに、動揺してんだろ。曲がっちゃったし…コピー室に先に行くか…)

単純作業の中、コピー機から出てくる紙をただただ、まとめていた。

(夕方、そういえば、ここでも、しちゃったこと。あったな…っ…て。あたし。未練なのかな?何、思い出して浸ってんのよ。好き。なんて考えたことなかったな。ただ、相性が良かっただけだよね。お互い秘密守って、やり易かっただけ。ただそれだけなのに、なんで、モヤモヤするんだろう)

コピー機が紙詰まりしたことを音で知らせてる

(あ~。めんどくさ)
詰まりの原因ヵ所を調べているとドアが閉まる音がした。
「さゆり…」

ケイスケだった。

「ビックリしたぁ。どしたの?」

「さっき…なんか…俺…」

「…」

「お前さ。3年前の失恋て…まだ、その相手のことが忘れられないとか?」

「へ?何急に(笑) そんなことないけど、男性は、懲りごり。と思うきっかけになったのは事実(笑)」






/90ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ