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元セフレの上司が帰ってきた
第1章 日常
縄をほどき、驚くほどスピーディーな身支度を
こなし、エレベーター前に二人並んで見上げていた
「52階まで、いつ、あがってくるんだろ…都会に本社があることで不便なことがあるとは…(笑)」
「確かに(笑)」
52階に現れた箱は、静かに私たちを日常に運んでく
汚れた世界とは無縁という顔をし続ける日常へ
降りていく
「ねぇ。さっきのデジカメ貸して」
ケイスケの手から私の手へデジカメが移る
「あっ!なんで、消しちゃうの?マジで!?」
「さっきは本能むき出しでしたこと。今は幸を目の前にして、こんなのがどこかで、バレたら、おしまいだよ。理性に逆らわず従いなさい」
「なんか…俺…や…」
ケイスケが言いかけた瞬間、日常の扉が開いた
背中越しにデジカメを返し振り返ることもないまま
いつもの朝が始まる中に静かに溶け込んでいった
いつもと変わらない光景
幸い今日は、大きい会議の資料作成担当になっていて、やることが山ずみ。
集中してれば、今朝の別れなんて忘れてしまえるだろう。と思っていた。
まっすぐ伸びる廊下を会議室までひたすら
歩いていた。
視界にケイスケとゆうかちゃんの姿が入りこみ
まっすぐ、行くはずだった廊下を気づくと右折していた。
(あたし。何やってんだろう。真っ直ぐいかなきゃ行けなかったのに。なんで?ただのセフレなのに。なに、動揺してんだろ。曲がっちゃったし…コピー室に先に行くか…)
単純作業の中、コピー機から出てくる紙をただただ、まとめていた。
(夕方、そういえば、ここでも、しちゃったこと。あったな…っ…て。あたし。未練なのかな?何、思い出して浸ってんのよ。好き。なんて考えたことなかったな。ただ、相性が良かっただけだよね。お互い秘密守って、やり易かっただけ。ただそれだけなのに、なんで、モヤモヤするんだろう)
コピー機が紙詰まりしたことを音で知らせてる
(あ~。めんどくさ)
詰まりの原因ヵ所を調べているとドアが閉まる音がした。
「さゆり…」
ケイスケだった。
「ビックリしたぁ。どしたの?」
「さっき…なんか…俺…」
「…」
「お前さ。3年前の失恋て…まだ、その相手のことが忘れられないとか?」
「へ?何急に(笑) そんなことないけど、男性は、懲りごり。と思うきっかけになったのは事実(笑)」
こなし、エレベーター前に二人並んで見上げていた
「52階まで、いつ、あがってくるんだろ…都会に本社があることで不便なことがあるとは…(笑)」
「確かに(笑)」
52階に現れた箱は、静かに私たちを日常に運んでく
汚れた世界とは無縁という顔をし続ける日常へ
降りていく
「ねぇ。さっきのデジカメ貸して」
ケイスケの手から私の手へデジカメが移る
「あっ!なんで、消しちゃうの?マジで!?」
「さっきは本能むき出しでしたこと。今は幸を目の前にして、こんなのがどこかで、バレたら、おしまいだよ。理性に逆らわず従いなさい」
「なんか…俺…や…」
ケイスケが言いかけた瞬間、日常の扉が開いた
背中越しにデジカメを返し振り返ることもないまま
いつもの朝が始まる中に静かに溶け込んでいった
いつもと変わらない光景
幸い今日は、大きい会議の資料作成担当になっていて、やることが山ずみ。
集中してれば、今朝の別れなんて忘れてしまえるだろう。と思っていた。
まっすぐ伸びる廊下を会議室までひたすら
歩いていた。
視界にケイスケとゆうかちゃんの姿が入りこみ
まっすぐ、行くはずだった廊下を気づくと右折していた。
(あたし。何やってんだろう。真っ直ぐいかなきゃ行けなかったのに。なんで?ただのセフレなのに。なに、動揺してんだろ。曲がっちゃったし…コピー室に先に行くか…)
単純作業の中、コピー機から出てくる紙をただただ、まとめていた。
(夕方、そういえば、ここでも、しちゃったこと。あったな…っ…て。あたし。未練なのかな?何、思い出して浸ってんのよ。好き。なんて考えたことなかったな。ただ、相性が良かっただけだよね。お互い秘密守って、やり易かっただけ。ただそれだけなのに、なんで、モヤモヤするんだろう)
コピー機が紙詰まりしたことを音で知らせてる
(あ~。めんどくさ)
詰まりの原因ヵ所を調べているとドアが閉まる音がした。
「さゆり…」
ケイスケだった。
「ビックリしたぁ。どしたの?」
「さっき…なんか…俺…」
「…」
「お前さ。3年前の失恋て…まだ、その相手のことが忘れられないとか?」
「へ?何急に(笑) そんなことないけど、男性は、懲りごり。と思うきっかけになったのは事実(笑)」