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元セフレの上司が帰ってきた
第2章 切り離せない過去
「さゆり…」

止まらないケイスケの腕をつかんだ

「お願い。ゆうかちゃんは、どうするの?」

「………だよな………あぁ~もうっ」

(ケイスケ…そんなに、ゆうかちゃんを想ってるのね…)

「ほら。座って。もうすぐ出来るから」

「さゆり…ごめんな。止めてくれてありがとう…」

「あっ!そうだ!美味しいワインがあったの!!飲もう飲もう!!」

「あっ…うん」

「もうすぐ出来るから!!バルコニーで夜風にあたりながら、一服でもしてきたら?」

「あぁ、そうだな」

灰皿とビールにタバコを手に取り、ケイスケがバルコニーへ足を向けた

(危なかったな…性欲が勝っちゃいそうになる寸前だったな…それにしても、ゆうかちゃん…あの男とどういう関係なんだろ?二股だとしたらやるせなくなるよ…それとも、ゆうかちゃんにもセフレがいて…あぁわかんない。どちらにせよ。あんなに頑張ってるケイスケが傷つかなきゃいいんだけど…)

食事が揃ったところで、バルコニーの窓を開けた

「ケイスケ~!!出来たよ~ん。食べよっ」

「あぁ。ありがとう」

重い足取りでリビングへくる。

ワインを注いでいると、暗い表情だったケイスケが、まるで別人みたいな笑顔に変わっていた

「すげぇー!!さゆり!めっちゃ旨そう!!」

「(笑)良かった。とりあえず、見た目はクリアね(笑)実際は、保証できないからね。とりあえず、食べよ」

「お~!!いっただっきま~す!!」

箸をとったかと思ったら、すごい勢いで食べ始めた

「めちゃくちゃウメ~!!お代わりある?」

「(笑)相当、お腹減ってたんだね(笑)まだ、予備のハンバーグもあるし、ご飯もスープもあるよ。」

「わーい!じゃ、まだ、食べれるんだね!! 」

夢中で食べているケイスケの姿が、可愛くて見てるだけで、お腹いっぱいになりそうだった

「お代わり」

三度、その言葉を聞いて、ようやく、ケイスケの箸がとまった

「ちょっと、食べすぎじゃない?お腹大丈夫?」

「食べすぎた~でも、めっちゃ美味しかったよ。さゆり。ありがとう。ちょっと、横になってもいい?」

「(笑)いいよ。もう、お酒もやめときなね。」

「あと、一杯だけ!ワインお願い!!」

「うーん。これで最後だよ」

ケイスケにワインをついで、そのままバルコニーにでて、一服をしていると ケイスケも一服を始めた
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