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元セフレの上司が帰ってきた
第2章 切り離せない過去
部所に戻ると、まだ、誰も帰ってきていなかった
椅子に座りPCをひらいたがヤル気が全くでず、机に顔をくっつけ、上半身で寝ていた

(あぁーーー。やりたくない。帰りたい。あたし。龍崎さんとケイスケの部所なんてー無理。)

「中谷さん?どうしたんですか?」

3人が帰ってきた。

「あっ。お帰りなさい。休憩してました~」

龍崎が近づいてくる

「無理するなよ。大丈夫か?」

(大丈夫なわけない…結婚してたなんて…なんで、言ってくれないの?嘘ついて、また、私のカラダを…)

「大丈夫です。すみません」

「医務室で、少し、横になったらどうかな?」

今度は、ケイスケがきた。

「うん。ありがとう。もう少し様子みてみる」

「無理しないでね」

「そうですよ。無理しないでください。」

広瀬もきた

「大丈夫。皆さん、すみません。」

(やんなきゃな。)

PCを再度あけ、ケイスケと打ち合わせしたものを
打ち込んでいた
暫くすると、昨日の続きといい、龍崎が書庫へいった
(本来、行くべきなんだろうけど…危険すぎるよね)

ケイスケと、やたら目が合う

(なに?やっぱり、なんか、疑ってる?)

会話がないまま、3人ひたすらPC作業に追われていた。中休憩の時間になり、ケイスケが話しかけてきた

「本当、大丈夫?」
「うん。ありがとう。お水飲んでくる」
部所をでて、踊り場のベンチに向かった

(そういえば田坂先輩に電話しなきゃいけなかった)

何callもしないうちに、繋がった
「もしもし。さゆりで…」
「只今、電話に出ることができません……ピーッ」

(留守電か…)
「あっ。さゆりです。昨日は、ごめんなさい。体調が良くなくて、また、落ち着いたら連絡します」

(嘘ついてごめんなさい)

自販機で、コーヒーを買い、ベンチに腰掛け、一服をしていた。
(あ~あ。なんで、こんなんなっちゃったんだろ…性欲のせいだよね…自業自得なんだろうけど…)

空を見上げて、龍崎さんとの思い出に浸っていた
(あたし…なんで、気づかなかったんだろう?昼間のデートは、月一ペースだったのに。会社の人にばれないように。なんて、うまいこと言われて、3年も、付き合ってると思ってたんだよな…大好きだったのに…ただのセフレって言われた時、立ち直れなかったな…やっと忘れたのに。なんでまた……)









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