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元セフレの上司が帰ってきた
第2章 切り離せない過去
「てか。なんで、うちに?」
「きちんと話したくてな。」
「そう……だったの…」
「さゆり。あのな。俺……」
「…………」
「今更、何言っても信じて貰えないかもしれないけど、本当に、お前のこと。好きだったんだ。ただ…」
「…………」
「ただ…その…あんな始まり方しちゃったから…その…」
「私とあぁなったとき、彼女とはもう?」
「……うん…ごめん」
「彼女いたのに、なんで?」
「俺も、初めてだったんだよ。あんな気持ち。だから、俺自身も混乱してて」
「……そう。……それで?」
「言いそびれたまま、転勤することになっちゃってさ…だから、あの日。ちゃんと話そうと思ったんだけど、まさか、お前が、ついてきてくれる。なんて、言ってくれると思わなかったし、たまに、こっちで、こっそり逢えたら…なんて、都合のいいことも、考えちゃったりしてさ。。。本当、申し訳ないって、思ってた。そのくせ、お前に男の影を感じると、物凄く嫌で…勝手だよな…ごめん」
「……うん」
「帰ってきて、やっぱり、お前のカラダ忘れられなくて、俺、欲しくてたまらなくて、抑えられなくてさ。良くないのは、わかってるんだけど、お前もカラダが欲しがってるのは、確かだろ?」
「……で?」
「いや…だからさ…その…カラダがお互い求めてるなら、それはそれで、身を任せるというか…」
「……言いたいことって、それですか?私に、話したいことって、それだけですか?」
「あっ…うん。なんかごめんな。」
「いえ。仕事進めていいですか?」
「あっ。うん…」
(最低…ズルイよ。ズルイよ…ばか)
今まで、龍崎には、惚れた弱みとでもいうんだろうか…こんな冷たい態度は、とったことがなかった
そのせいか、龍崎も半ば、想定外のリアクションに困惑を隠しきれない様子だった。
黙々と書類を抜粋しては、入力する作業に一心不乱になっていた
定時になる少し前に、龍崎が再び、近寄ってきた
「さゆり…」
「はい」
「ごめん」
「いえ。大丈夫です」
「頼むから、そんな態度しないでよ」
「龍崎さん。龍崎さんにとって、私はなんですか?」
「……失いたくない人…なんだよ。」
「……じゃ。ちゃんと全部、話してください。」
「え?何を?」
「6年前~今に至るまで…全部、話して」
「……話してるよ」
「きちんと話したくてな。」
「そう……だったの…」
「さゆり。あのな。俺……」
「…………」
「今更、何言っても信じて貰えないかもしれないけど、本当に、お前のこと。好きだったんだ。ただ…」
「…………」
「ただ…その…あんな始まり方しちゃったから…その…」
「私とあぁなったとき、彼女とはもう?」
「……うん…ごめん」
「彼女いたのに、なんで?」
「俺も、初めてだったんだよ。あんな気持ち。だから、俺自身も混乱してて」
「……そう。……それで?」
「言いそびれたまま、転勤することになっちゃってさ…だから、あの日。ちゃんと話そうと思ったんだけど、まさか、お前が、ついてきてくれる。なんて、言ってくれると思わなかったし、たまに、こっちで、こっそり逢えたら…なんて、都合のいいことも、考えちゃったりしてさ。。。本当、申し訳ないって、思ってた。そのくせ、お前に男の影を感じると、物凄く嫌で…勝手だよな…ごめん」
「……うん」
「帰ってきて、やっぱり、お前のカラダ忘れられなくて、俺、欲しくてたまらなくて、抑えられなくてさ。良くないのは、わかってるんだけど、お前もカラダが欲しがってるのは、確かだろ?」
「……で?」
「いや…だからさ…その…カラダがお互い求めてるなら、それはそれで、身を任せるというか…」
「……言いたいことって、それですか?私に、話したいことって、それだけですか?」
「あっ…うん。なんかごめんな。」
「いえ。仕事進めていいですか?」
「あっ。うん…」
(最低…ズルイよ。ズルイよ…ばか)
今まで、龍崎には、惚れた弱みとでもいうんだろうか…こんな冷たい態度は、とったことがなかった
そのせいか、龍崎も半ば、想定外のリアクションに困惑を隠しきれない様子だった。
黙々と書類を抜粋しては、入力する作業に一心不乱になっていた
定時になる少し前に、龍崎が再び、近寄ってきた
「さゆり…」
「はい」
「ごめん」
「いえ。大丈夫です」
「頼むから、そんな態度しないでよ」
「龍崎さん。龍崎さんにとって、私はなんですか?」
「……失いたくない人…なんだよ。」
「……じゃ。ちゃんと全部、話してください。」
「え?何を?」
「6年前~今に至るまで…全部、話して」
「……話してるよ」