この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
元セフレの上司が帰ってきた
第2章 切り離せない過去
「……私に、まだ、言ってないことは、ない。ってことですか?」
「あぁ。。。なんで?」
「私。異動願い、出そうと思ってます。」
「え?なんでだよ!?」
「龍崎さんと一日中、一緒なんて耐えられない」
「……さゆり…」
「カラダか……気持ちか…抑えなきゃいけないなんて…明日、専務に直接いいます」
「それは…ちょっと待ってくれよ。そもそも、先方は、さゆりを指名してるわけでさ…」
「じゃ。セクハラされた。って言います」
「いや。さゆり?なんだよ。それはないだろ?なぁ。なんで?それを言うなら、金子もそうだろ?」
「嘘つきでカラダ奪われて、本気で好きだったのに、その想い、利用されて……そりゃ…私も性欲が勝ってしまう部分があっていけないところは、あるけど、だからといって、きちんと話したい。なんて体裁のいい言い方しといて、更に嘘つくなんて…あんまりです」
(あ……やだ…なんか目から沢山でてくる…いや…)
「ごめん…どうしたら…何を言ったらいいの?」
「転勤決まって、送別会したとき、もう入籍してたんでしょ?」
龍崎が真っ青な顔に変わった
「知ってたの…か…?」
「ばかばかばかっ!!なのに帰ってきても、結婚してない。ってまた、私に嘘ついてたじゃん…なんでよ!!ばか!!」
人にこんなに泣いて感情ぶつけたの……
初めてだった
(あたし…何してんだろ…)
「さゆり。ごめん。それは、事情があってな。 もう少ししたら……」
【バタンっ】
ドアが閉まる音がした。
龍崎も私も一瞬、息がとまり、後ろを振り返ると、ケイスケが立っていた
(嘘…聞かれた…)
「あっ。あの…一応、ノックしたんですが…なんか…すみません」
ケイスケが軽く頭を下げた
(どうしよう…どうしよう…もうわかんない…いや)
龍崎の手を振りほどき、ケイスケの横を通りすぎ、書庫から逃げるように走った
「中谷さん?」
ケイスケが呼んでる声にエレベーターを待ってられる自信がなかった。
(階段…階段…階段どこ?)
長い廊下をひたすら真っ直ぐ走った
ケイスケの呼ぶ声が中谷さんから、さゆりに変わっていて、一向に遠くならない
(いや…来ないで…来ないでったら…)
ヒールでは、男性の走りに敵うわけない
「待てよ。さゆり…ハァ…ハァ…ハァ」
ケイスケに手を掴まれ、壁越しに体を叩きつけられた
「あぁ。。。なんで?」
「私。異動願い、出そうと思ってます。」
「え?なんでだよ!?」
「龍崎さんと一日中、一緒なんて耐えられない」
「……さゆり…」
「カラダか……気持ちか…抑えなきゃいけないなんて…明日、専務に直接いいます」
「それは…ちょっと待ってくれよ。そもそも、先方は、さゆりを指名してるわけでさ…」
「じゃ。セクハラされた。って言います」
「いや。さゆり?なんだよ。それはないだろ?なぁ。なんで?それを言うなら、金子もそうだろ?」
「嘘つきでカラダ奪われて、本気で好きだったのに、その想い、利用されて……そりゃ…私も性欲が勝ってしまう部分があっていけないところは、あるけど、だからといって、きちんと話したい。なんて体裁のいい言い方しといて、更に嘘つくなんて…あんまりです」
(あ……やだ…なんか目から沢山でてくる…いや…)
「ごめん…どうしたら…何を言ったらいいの?」
「転勤決まって、送別会したとき、もう入籍してたんでしょ?」
龍崎が真っ青な顔に変わった
「知ってたの…か…?」
「ばかばかばかっ!!なのに帰ってきても、結婚してない。ってまた、私に嘘ついてたじゃん…なんでよ!!ばか!!」
人にこんなに泣いて感情ぶつけたの……
初めてだった
(あたし…何してんだろ…)
「さゆり。ごめん。それは、事情があってな。 もう少ししたら……」
【バタンっ】
ドアが閉まる音がした。
龍崎も私も一瞬、息がとまり、後ろを振り返ると、ケイスケが立っていた
(嘘…聞かれた…)
「あっ。あの…一応、ノックしたんですが…なんか…すみません」
ケイスケが軽く頭を下げた
(どうしよう…どうしよう…もうわかんない…いや)
龍崎の手を振りほどき、ケイスケの横を通りすぎ、書庫から逃げるように走った
「中谷さん?」
ケイスケが呼んでる声にエレベーターを待ってられる自信がなかった。
(階段…階段…階段どこ?)
長い廊下をひたすら真っ直ぐ走った
ケイスケの呼ぶ声が中谷さんから、さゆりに変わっていて、一向に遠くならない
(いや…来ないで…来ないでったら…)
ヒールでは、男性の走りに敵うわけない
「待てよ。さゆり…ハァ…ハァ…ハァ」
ケイスケに手を掴まれ、壁越しに体を叩きつけられた