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元セフレの上司が帰ってきた
第2章 切り離せない過去
「……私に、まだ、言ってないことは、ない。ってことですか?」

「あぁ。。。なんで?」

「私。異動願い、出そうと思ってます。」

「え?なんでだよ!?」

「龍崎さんと一日中、一緒なんて耐えられない」

「……さゆり…」

「カラダか……気持ちか…抑えなきゃいけないなんて…明日、専務に直接いいます」

「それは…ちょっと待ってくれよ。そもそも、先方は、さゆりを指名してるわけでさ…」

「じゃ。セクハラされた。って言います」

「いや。さゆり?なんだよ。それはないだろ?なぁ。なんで?それを言うなら、金子もそうだろ?」

「嘘つきでカラダ奪われて、本気で好きだったのに、その想い、利用されて……そりゃ…私も性欲が勝ってしまう部分があっていけないところは、あるけど、だからといって、きちんと話したい。なんて体裁のいい言い方しといて、更に嘘つくなんて…あんまりです」

(あ……やだ…なんか目から沢山でてくる…いや…)

「ごめん…どうしたら…何を言ったらいいの?」

「転勤決まって、送別会したとき、もう入籍してたんでしょ?」

龍崎が真っ青な顔に変わった

「知ってたの…か…?」

「ばかばかばかっ!!なのに帰ってきても、結婚してない。ってまた、私に嘘ついてたじゃん…なんでよ!!ばか!!」

人にこんなに泣いて感情ぶつけたの……
初めてだった

(あたし…何してんだろ…)

「さゆり。ごめん。それは、事情があってな。 もう少ししたら……」

【バタンっ】

ドアが閉まる音がした。
龍崎も私も一瞬、息がとまり、後ろを振り返ると、ケイスケが立っていた

(嘘…聞かれた…)

「あっ。あの…一応、ノックしたんですが…なんか…すみません」

ケイスケが軽く頭を下げた

(どうしよう…どうしよう…もうわかんない…いや)

龍崎の手を振りほどき、ケイスケの横を通りすぎ、書庫から逃げるように走った

「中谷さん?」

ケイスケが呼んでる声にエレベーターを待ってられる自信がなかった。

(階段…階段…階段どこ?)

長い廊下をひたすら真っ直ぐ走った
ケイスケの呼ぶ声が中谷さんから、さゆりに変わっていて、一向に遠くならない
(いや…来ないで…来ないでったら…)

ヒールでは、男性の走りに敵うわけない

「待てよ。さゆり…ハァ…ハァ…ハァ」

ケイスケに手を掴まれ、壁越しに体を叩きつけられた
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