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元セフレの上司が帰ってきた
第2章 切り離せない過去
意識が朦朧とし、ボヤけて別のボトルが視界に入る

いつからか、焼酎と氷がテーブルを占領していて
どうしてそうなったのか、記憶が途切れていて不明だか、龍崎とケイスケが盛り上がっている

(なに?スッカリ、意気投合じゃない。私も焼酎、飲みたい)

グラスに氷を足すと、ケイスケが水を注ごうとした

「い~やっ。焼酎」

「飲み過ぎだから、水にするって言ってただろ?」

「今は、焼酎が飲みたいの!!」

「飲むと、ワガママ姫に変身だな」

ケイスケが焼酎を注ぐ

「さゆり。さっきまで、意識なかったろ?」

龍崎が顔を近づけてきた

【チュッ】

(大好き。この顔。。。あれ?やり過ぎた?)

「さゆ…り…完全に酔ってるな。やっぱり、焼酎は、やめなさい。」

ケイスケの手前か、龍崎が紳士的態度を振る舞う

「いーのっ!ねぇ。さっきから、何の話で盛り上がってんのー?」

二人は、顔を合わせて笑っている

(なに?この二人…意外と似てるかも…あ~心地良いクラクラ感……)

「ちょっと~ズルい~。なんの話か私にも教えてよ~」

ケイスケが、龍崎を見ながら口を開く

「怒るなよ。お前との関係の思い出話を暴露しあってたんだよ」

「……なにそれ…」

「お前が、そんな格好してるから、俺たちは、理性を保つ為に、逆の発想でネタばらししあってんの」

「余計、意味わかんない」

「だよな(笑)とりあえず、飲め。お姫様が眠ったら、俺ら帰るから。」

「あっそ。じゃ。もう一杯、注いで!!ベッドで、飲むから。あっ、あと、鍵をかけてね。かけたらポストに入れて」

「はい。はい。」

ケイスケが焼酎を注ぐのをみながら、龍崎が髪の毛に触ってきた

「明日は、有休だろ?ゆっくり休んでな。」

「はーい。すんませーん。」

二人にベッドに運ばれ、焼酎を一口、飲んだところまでは、確かにおぼえていた。
そこからは、全く記憶がない

(あ……たま…痛~い……水…)

天井がボヤけていて、視点が定まらない

(飲み過ぎた…とりあえず…水…)

起き上がろうとすると、何かに挟まれているような重みを体のあちこちに感じていた

(え……?)

ようやく視点が定まると、真横に龍崎が寝ていて、顔があと5センチほどで、触れてしまう距離にあり
驚いて背中合わせに起き上がろうと、反対側を向くと、ケイスケが同じ間隔で寝ていた

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