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元セフレの上司が帰ってきた
第3章 縺れる糸達
「あっ(笑)それならいいんですが…」

「ねぇ。そういえば、ゆあちゃんって、なんできたの?」

「うちの親父の再婚相手の娘で、ちょっと複雑で…ゆあには、酷というか…」

「そう…なんか複雑な感じはしたけど、ゆあちゃんのお母さんて、ショウくんのお父さんの前にも何人かいたような気配を感じたわ」

「え?母に会ったの?」

「あっ。違う違う。ゆあちゃんの口ぶりが、何となく…」

「あぁ。ゆあが、可愛そうで…」

「そうだね。もう少し大きくなってからが…更に心配かもね。」

「そうなんですよね。。。さゆりさんと、また、会いたがって…今度、連れてきてもいいですか?」

「もちろん。」

「あと…昨日、聞こえてたと思うので、相談したいことあって…」

「相談?」

「こんなこと、誰にも言えないし…許してもらえたら、相談しようと思ってて…」

「ん?」

(許すとか相談とか…なんかよくわかんない…なに?)

「とりあえず…これ。食べません?」

エレベーターに乗りながら、コンビニの袋を指していた

「あっ。そうね。じゃ。。。家くる?それともショウくんの家の方が良いかな?」

「さゆりさん家の方が、角部屋だから、隣に秘密の相談聞かれなくて済みます」

「秘密の相談(笑)?」

「あっ!バカにしてます?」

「いやいや。内容聞いてないから、バカにするもなにも…」

「(笑)ですよね」

「じゃ。家で秘密ランチしよ(笑)」

(こんな可愛い年下君と、ランチすることもないだろうし…何より、連日の不安定な気分が紛れるし…いっか…)

部屋に入り、カップラーメン用のお湯を沸かしていた

ショウくんは、バルコニーに出て、自分の家のバルコニーの方に顔をくっつけている

「ショウくん?なにしてるの(笑)?」

「さゆりさん家からだと、あまり、見えないんですね?」

「ん?どういうこと?てか。隣の家のバルコニーなんて見えるの?」

「防火扉の隙間から、結構、見えるんですよ。あっ。さゆりさん家、角部屋でカーブだからかな…だから、俺ん家、見えないのか…」

「え?ショウくん家からは、もっとウチが見えるってこと?」

「はい。ここも、この辺りも見えます」

「ふ~ん。そうなんだ~。タバコの煙とかもいっちゃってるよね?ごめんね。気を付けるね」

「あっ。それは…全然大丈夫です」




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