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第1章 人格常識化装置

そしてついに、僕は、国民再教育施設へと、旅立った。

施設は、富士山の麓、樹海の入口にあった。

薄気味悪い場所にあるのに、集まったほとんどの１８才の男女は、そんなことはお構いなしで新しい人生への意欲に燃えてるようだった。

バスに乗って到着した施設は、とても小さな建物だった。

玄関と、３０人くらいしか入れないような会議室。
集まった人たちはざっと数百人はいるのに、どんな再教育をするのやら胡散臭いなと思った。

施設の近くに、湖があった。
かなり深いのか、水が異様に青かった。
水をじっと見ていると、吸い込まれそうだった。


やがて招集が、かかった。
何が始まるんだろう…