この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妄想シンドローム
第5章 恋のイベント発生!?
ではいつの段階で初の合体をさせようか。
「やっぱ……お互いが好きって自覚して、両想いになってからがいいよな」
杏璃の構想では、ルルはその知能の高さからすぐに日常会話に問題をきたさなくなり、総一と心を通わせていく。
そんなルルは生活のほとんどを総一の家で過ごすことになる。耳や尻尾を帽子や衣服で隠し、多少の外出はするが。
それでも行動は常に総一と共にし、ルルの世界は総一を中心といっても過言ではなくなるのだ。
自分の傍にいる唯一の異性。総一に惹かれて性交――いや、交尾したくなるのは当然の流れといえよう。
次第に積極的になるルル。愛情表現の一環として総一の唇を舐めたり、羞恥心のない彼女は裸で迫ったり。
ルルの大胆な行動に翻弄されて、総一もやがては彼女と結ばれることを決意するのだが……。
「でも総一って、ルルのことどう思ってるんだろ……」
画面に向かって呟いて、総一の心情を馳せてみる。
漫画や小説で得た知識では、男という生き物は恋愛感情がなくとも女性を性の対象として見られるらしい。
総一も序盤の風呂場の時には、ルルを可愛いとは思っていても、恋愛感情までは至っていないはず。
だってまだ、たった三日しか過ごしていないのだから。
.