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妄想シンドローム
第5章 恋のイベント発生!?




 過ごす時間や可愛く思うことイコール好きになるという公式が成立しないとなると、総一だってルルを好きになるとは限らない。


 いや、司と総一は違う。


 総一は常識人だ。普通に恋愛だってしてきた。


 だが司は他人そのものを受け付けない。官能小説を読んで興奮し、性欲を発散させている。


 司と総一を同一視するのは違うかもしれないが……どちらも同じ男だ。精神構造的に似通ったものはきっとある。


 杏璃はそんな否定と肯定のループに陥ってしまい、それからというものピタリと妄想が止まってしまっていた。


 狭いベッドでゴロゴロと転がり、苦悩する杏璃。


「ううう……。総一はルルを好きになるよね? なっちゃうよね? なってくれないと困るんだけどー!」


 ちょっとでも冷えた場所を求めて転がるも、体内に溜った熱は放出されてくれない。


 脳内にこびりついた司の影も、追い出しても追い出しても厄介なことに出戻ってくるのだ。


「なんで別れてまであいつに悩まされなきゃならないのよ……」


 枕に顔を埋めて呟いた声は、霧散せずに布の中へと吸い込まれていった。






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