この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妄想シンドローム
第1章 彼女が○○を目指した理由〈ワケ〉



「挙句になんて言ったと思う!? “惰性で付き合ってたってのに、本気にしてたなんてほんとバカだよね”って! なによ、惰性って!? あっちから告ってきたくせにっ!!」


 ダンダンダン、と何度もテーブルを叩いていると。


「おい、やめろ。テーブルが可哀相だ」


 この男は無慈悲か、と思える指摘が杏璃を刺す。


 だが杏璃は意に介せずに、杏璃と司の会話の一人二役を再開する。


「だからあたしは訊いたの。好きって言ったのは嘘だったの? 結婚するまで一線超えないでいて、綺麗な身体でヴァージンロードを歩こうって言ってくれたのも嘘? って。そしたら極上にゲスい顔して“あー、それね”って。そのあとなんて言ったか解る!?」


「今のお前の顔も、相当イラつくものだったぞ」


「だからこーんな顔してたの、こーんな!」


 人を見下す目付き、煽る口調、首の角度までも正確に再現したそれは、杏璃や春馬でなくても苛立つに違いないもので。


 なおかつあの綺麗な顔でやられたら、破壊力は満点だったのだ。


 杏璃は司から放たれた衝撃の言葉を思い出し、口にするのも辛かったが、意を決して吐き出した。


「……“僕、他人の体液とか、ほんっと無理なんだよね。汗すら気持ち悪い。セックスなんて……考えただけでおぞましいよ。だからああ言っとけば、少なくともあと何年かは触らなくていいでしょ?”」







.
/248ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ