この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妄想シンドローム
第1章 彼女が○○を目指した理由〈ワケ〉




 司の部屋を訪れたときのことを思い出すと、彼は何やら布団の中でごそごそとしていた。その様子も詳細に春馬に話していたため、春馬は官能小説を読むことと自慰を結び付け、断言したらしかった。


 だが杏璃からしたら、今日の今日まで司は聖人君子で、性欲とは無縁な――それこそ悟りを開いたような存在と思ってきた。


 彼がこのような本を読んで自慰をしていると想像したくもないし、直接的な言葉で現実を突きつけられたくもないのだ。


「あー……うん、そうかもだけどー……私にもあの男を理解しろってこと?」


 買い込んできたのは春馬が持つ一冊だけじゃなく、財布の中身がすっからかんになるくらいの量だ。しかも小説だけでなく、女性が裸になりポーズを取っている写真集や、コスプレをしている物だったり、果ては縛られたりしている物まである。


「まさか。いや、ある種そうなるのか……。ともかく奴はコレを高尚と言ったんだよな?」


「うん、まぁ」


「その高尚な物を見下していた女が書き、それで自慰したと知ったら……屈辱じゃないか?」


 悪魔の笑みが杏璃の肌を撫でる。


 まさか……、いや、嘘だろう……?


「は……はぁぁぁぁ!?」








.
/248ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ